院長の小笠原です。
今回は他院で虫歯治療を受けるも、その後の症状が続いている患者さんの治療症例です。
半年前に検診で虫歯が発見され、CR(コンポジットレジン)で虫歯の治療をしてもらったようです。
虫歯自体は大きく、神経に近かったという説明はあったようです。

☝歯の真ん中に黄色く詰め物がされています
が、その後、冷たい物で歯がしみる症状や、噛むと痛み、何もしていなくても違和感が残る症状が続いてたとの事。
担当医に相談に行っても、あまり対応してもらえず、半年間待っても症状に変化が無かったようです。
当院で治療をし直して、結果、無事に痛み症状がなくなり改善しました。
マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を使い精密な治療を行ないました。
治療の詳細は、動画にてマイクロスコープの映像とともに解説しています。
治療した後に歯の痛みが続いている場合で最も注意しないといけないことがあります。
それは、痛いからといって担当医に噛み合わせを調整されることです。
安易な考えで「歯が当たらなければ痛くなくなるだろう」と噛みあう歯との噛み合わせを削って調整すると噛み合わせがズレる可能性があるために絶対にしてはいけません。
(明らかに詰めた歯の高さが高い場合は除きますが)
担当医が噛み合わせを調整しようとした際は断固拒否してください。その担当医は痛みの原因も分かっていませんし、噛み合わせの大切さも分かっていません。
その担当医では治せませんので転院することが望ましいです。
動画でも説明がありますが、虫歯の治療後に何カ月も痛みが続いている原因は
①虫歯が残っている
詰め物の下で虫歯が残っていると痛み違和感を感じます。
②削った歯の神経を痛めた
虫歯が深く、虫歯を削った際に神経に到達して、神経が露出してしまう場合があります。一部露出した場合、担当医も気づかずその上から詰め物がされる場合があります。露出した神経に化学物質(詰め物)が触れていると、神経は炎症を起こします。
③詰め物に不備がある
詰め物に隙間やズレがある場合、隙間からの知覚過敏を起こすことがあります。または詰め物が中で硬化不良を起こしている場合、神経に炎症を起こし痛みを感じ続けます。
④噛み合わせによる負担
先ほど噛み合わせは調整してはいけないと説明しましたが、明らかに詰め物の高さが合っていない場合は調整は必要です。負担が続くと神経は痛みを感じます。
また、食いしばりや歯ぎしりなどの習慣がある方は、それによる歯へのダメージが毎日かかります。それに伴い、治療した影響で過敏になっている歯の痛みが持続する可能性があります。
⑤原因不明
上記①~④の原因が無い場合、原因が分からないこともあります。心身症など、痛みの原因がなくても痛みを感じてしまうことも実際にあります。歯をいくら治療しても治りません。
治療後の痛みについては、1つずつ原因を探り、原因を取り除く必要があります。担当医が明らかな原因が分からない場合、セカンドオピニオンを検討することが大切です。