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デンタルアトリエ自由が丘歯科ブログ
世田谷・目黒区、自由が丘駅南口徒歩3分の歯医者
デンタルアトリエ自由が丘歯科の院長の小笠原です。
30代女性。「3か月前に他院で詰めてもらったレジンが取れた」
との事でした。
せっかく治療をしてもらったのに3か月しかもたなかったようです。
お口の中を見てみましょう。
右下の一番奥の歯です。
どこを治療してあるかというと、
矢印の歯ですね。
矢印の先が凹んで欠けているのが分かるでしょうか?
詰めたレジンの一部が欠けています。
レジンは歯と同じ白い色をしているので分かりにくいですね。
今詰めて残っている箇所も示してみると、
ここにレジンが詰めてあり、一部が欠けてしまったのが分かります。(青枠)
本来、奥歯で力がかかりやすい場所や、削った範囲が大きい場合は「インレー」と言って部分的な詰め物をします。
プラスティック樹脂の「レジン充填」では噛む力に負けて壊れてしまいます。
今回もせっかく詰めてもらった所に力がかかりかけてしまったようです。
保険治療でやってもらったようです。
治療の選択なのですが、
ダイレクトボンディングという再度レジンを丁寧に詰めていく方法。
インレーにして修復する方法をご説明します。
ダイレクトボンディングは材質的には同じレジンなので、再度かけてしまうリスクはあります。
インレーはセラミックやゴールド(金歯)を使い、壊れにくく長持ちできる可能性が高いです。
患者さんはリスクを承知の上でダイレクトボンディングを選択されました。
それでも欠けてしまう場合はインレーにするのを承知の上です。
治療に入ります。
欠けた場所ですが、欠けた窪みに歯ぐきが入り込んできています。
器具で歯ぐきをよけてみると、歯の際がわかります。歯ぐきに埋もれています。
このままでは治療ができないので、
圧排糸という糸を歯ぐきに入れて、歯ぐきを除けます。
青色の矢印から矢印に、青い圧排糸が入っています。
またレジンを削ってみると、黒く内部に入り込んだ着色汚れが残っています。
前回の治療でせめて取っておいてもらいたいです。
虫歯ではなく汚れですが、詰めるレジンの接着が弱くなるので削り取ります。
これでレジンを詰められるように、歯の内面を綺麗に整えました。
後は、丁寧にレジンを詰めていきます。
治療後の状態です。
歯の形を戻して、ダイレクト(直接)にレジンで詰めます。
1回で治療が終わり、白く仕上がり、削る量も最小限なのがダイレクトボンディング利点でもあります。
1年後の状態。
その後何事もなく1年が過ぎた状態です。
ほとんど変わりなく、壊れることなく経過しています。
良かったですね(^-^)
よく患者さんから聞かれることがあります。
「保険のレジンでの治療と、自費でのレジンでの治療は何が違うのですか?」と。
結論、仕上がりが違います。
仕上がりとは、色であったり、長持ちであったり精度が高くなります。
保険の治療は時間に制限があります。
15分~30分で1人の患者さんを治療します。麻酔をして→虫歯削り→詰めるという工程を10分~20分以内に終わらせます。次の患者さんが待っているので、終わったら次の患者さんの治療に行きます。
また歯科医師への報酬も一律なので、どんんな仕上がりでも関係がありません。
(今回のケースもすぐ欠けましたし、レジンの内部に着色が残っていました。)
(中には丁寧に治療してくれる歯医者もいると思います。)
自費の治療では、1人の方に60分~90分時間を取ります。
虫歯も取り残さないように丁寧に治療し、
レジンを詰める際も、水分をコントロールし、丁寧に詰めていくことで、
レジンの接着強度を強め長持ちする仕上がりになります。
色合いも合わせていきます。
今回は記載していませんが、精密な施術だけでなく、
その方の噛む力や、歯ぎしり食いしばりの習慣なども予後に影響します。
今回の方は歯ぎしりのコントロールも当院で行いましたので、良い状態をキープしています。
今後も治療した箇所が長持ちしてくれるといいですね(^^)/
一緒に状態を見ていきましょうね。
当院では、歯により良い治療を提供しています。
そのため当院での虫歯治療は保険適応外です。
【治療費】
・ダイレクトボンディング
費用:1本 33,000円 (税込)
(治療範囲によって費用は異なります)
【施術の副作用やリスク】
治療中または治療後に出血や痛みや腫れを伴う場合があります。
※学術的内容ではなく、一般の方のための内容であり、簡略化して説明編集してあります。