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デンタルアトリエ自由が丘歯科ブログ
世田谷・目黒区、自由が丘駅南口徒歩3分の歯医者
デンタルアトリエ自由が丘歯科の院長の小笠原です。
当院では虫歯治療を保険適応外で専門的に行っている歯科医院です。そして当院ではセカンドオピニオンを推奨し提供していますので、歯の治療で悩んでいる患者さんが全国から来院されます。
他院では治すことができなかった患者さんも多く来院されます。患者さんは保険適応ではなく100%自費で治療を受けられます。
その中には他院で治療を失敗されて、治療のやり直しを希望される患者さんも多くいらっしゃいます。
来院される患者さんは色々な悩みを抱えて来院されます。
「保険では治せないと言われた」
「自費で治療を受けたが失敗された」
または、
「自費の治療を検討したかったが、保険治療の提案しかされなかった」
と、人によって主訴は全く違います。
しかし、多くの方々に共通していることは「自分の歯をより良く治したい」ということは確かです。
そもそも、なぜ歯医者へ行くと自費の治療の提案がされることが多いのでしょうか?そして何が違うのでしょうか?
今回はその疑問についてお話したいと思います。
※自費の治療は、「自由診療」「自費治療」「保険外診療」などと呼ばれています。
患者さん側からすると100%自分で費用を支払う治療内容であり、医療側からすると自由に治療内容や費用を決めることが出来る診療内容ということです。
目次
日本では国民皆保険制度といって、全ての国民が医療保険制度に加入することになっています。
分かりやすく簡単に言うと、会社員などは「社会保険」、企業に属さない人は「国民健康保険」に加入し、成人ですと受けた医療費の3割を自分で負担し、病院の窓口で支払います。残りの7割は、保険組合から後に病院へ支払われます。
国民全員が対象となっているために、皆平等に医療を受けられるような仕組みが決められています。
つまりお金持ちも貧乏人も、同じ費用で、同じ医療を受けられるということです。
海外ではここまでの保険制度はありません。
ある程度の範囲で国で取り決められている、もしくは民間の保険会社と個人が契約するか、かかった医療費を実費で支払う、ということが世界的には普通です。そのために、お金持ちは病院へ行けるけど、貧乏人は病院に行くことが出来ないということが当たり前にあります。
「海外旅行の際に病院へかかるとお金がかかるので注意が必要」という話を聞いたことがあるのではないでしょうか?
日本はいい意味で、国民が豊かに暮らす保障があり、普通に暮らしていれば医療で困ることはそうありません。病気になればすぐに病院へ行けますし、ちょっとした手術を受けても何十万円と請求されることはありません。
ちなみに、海外で親知らずの抜歯を受けると数万円~10万円以上かかることがあると言われますが、日本では検査、お薬代すべて含めても1万円以内でおさまります。それだけ国だけでなく、文化的に医療への考え方と制度に違いがあります。
日本では患者側からすると安く受けられますが、医療従事者側からすると海外より貧乏とも言えるかもしれません。
現在日本という国は財政的に豊かな国ではないと言われ、医療費も圧迫しているのが事実です。そのため医療費が高額になる最新の治療や、より良い治療は保険適応外になっています。
現在の保険適応で決められている治療内容は、お金持ちでも貧乏人でも、全国どこでも、誰もが最低限受けることの治療で、安く受けられる治療ということが挙げられます。
医療はお金になるために、世界的に常に進歩や技術革新が行われています。先進国では元々医療費は保険適応外なので、より良いものはすぐに臨床に反映されていきます。しかし、日本では保険診療の内容は30年前と変わらない内容であることが多くあります。最新の技術や、新しい材料を使う場合は、自由診療の範囲となるのは当たり前のことと言えるでしょう。
医療単位で考えると、自費での治療の話がされるのは「歯科」の分野が主でしょう。
内科や耳鼻科、眼科などへ行っても自費治療の話が出ることはあまりありません。眼科のコンタクトレンズなどは健康保険の適応外ですが、それはみなさんそういうものと理解しているのではないでしょか。
では、なぜ歯医者では?
歯科の特徴として、歯の治療には「材料」を使うということが挙げられます。歯の治療で保険適応される材料は主に2つで、「レジン(プラスティック樹脂)」と「銀歯」です。
※他にもレジンに分類される「CAD/CAM」「PEEK」、金属でも「銀合金」「コバルトクロム」「チタン」なども一部ありますがここでは割愛します。
使われる材料は歯の状態によって異なるのと、担当医の裁量よって決められるので、患者さん自身で決めることは難しいとも言えます。白い歯に治してもらいたい希望があったとしても、説明なく銀歯を入れられたということが今までも多くありました。
保険適応外(自費)の材料となると、「セラミック」や「ジルコニア」、金属ですと「金(ゴールド)」が使えたりします。こららの特徴はここでは説明しませんが、
材料の詳細はこちらで書いてあります☟
虫歯の治療方法と、その費用と回数は?
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自費の材料は、材料にコストがかかるために保険適応外となっています。
もし日本全国で歯に「金(ゴールド)」を使われたら、財政が大赤字になります。そのため、国としては「良い材料を使う場合は実費でやってくださいね」と自費治療を認めています。
古いデータではありますが、銀歯の寿命は5年~7年程とも言われます。
レジンもプラスティックなので、確実に経年的に劣化を起こします。5年も経過すればレジンが変色や変形します。
それに比べ、セラミックは経年劣化が起こりません。セラミック素材は「ポーセレン(陶器)」とも言われ、ご家庭で使用している食器と同じです。
例えば、セラミック食器は割れない限り100年経っても変色や変形が起こりません。プラスティック食器はどうでしょう?プラスティックは経年的に変色を起こするのと、表面に傷ついてきます。金属食器は金属の種類によりますが、酸化し腐食を起こすでしょう。
ですので、歯の治療を受けた際に「歯に優しい材料、見た目が良い材料も使えますが、どうしますか?」と話を受けることがあるのです。
歯科で自費治療というと、見た目の改善をする治療と、インプラント治療が主に挙げられます。
見た目の改善は
・矯正治療
・ホワイトニング
・セラミック治療
など、インプラント治療は歯が無いところに「インプラント」という人工の歯を入れる手術です。
他にも入れ歯を自費で作るなど、良い材料を使った場合は自費扱いとなります。
さらに保険診療には入っていない分野も自費になります。例えば、「口臭外来」も自費で治療が行われています。
しかし基本的に自費治療(自由診療)は、名前の通り自由ですので、どんな治療も自由(自費)して良いといえます。病院側が勝手に決められるということです。自分は他の医師より技術力があるので保険では治療しないというのもOKです。
最近では「根管治療」の専門の歯医者も多くなってきました。
率直にお答えすると、自費の治療は儲かります。いい例が、美容整形の病院。美容整形は自費治療です。大々的に広告を打って稼いでいます。歯科の範囲ではインプラント治療の広告をご存じないでしょうか?インプラントは自費の治療です。大きな看板で集客して、かなりの利益をあげています。一般診療の病院では考えられません。
一般診療の多くの歯医者では保険診療と自費での治療を並行して行っています。自費治療は保険報酬より利益が高いです。保険診療で売り上げをキープしながら、自費で利益を増やしていくのが一般的な歯医者の経営スタイルです。
「では自費の病院にすればいいのでは?」
そう簡単にはいきません。美容や専門性のある治療で来院数があり、さらにかなりの利益が見込めるので出来ることです。保険診療がある日本では、高額な治療費は万人に受け入れられないために、患者さんが減り、経営としては成り立たないので、自費専門の病院を運営する先生は少ないと思われます。病院は患者さんがいなければ倒産(閉院)します。儲かるなら多くの先生がやっていることでしょう。
また真剣に自費のみで診療を行う病院は、一人の患者さんの治療に費やす時間が長く、1日に3人~6人程しか患者さんを診察しません。これは保険診療がない海外でも同じです。歯科は一人の医師が、一人の患者につく労働集約型のビジネスです。多くの患者さんを診察出来ないという事は、限界があるという事です。自費専門の病院は儲からないとも言えます。治療が本当に好きでなければやっていけません。
「自費=良い治療」とは言えないのが正直なところです。ここまで熱心に読んできた方はお分かりになるかと思いますが、歯科での自費診療は「良い材料を使う」ということです。
細かな歯の治療は技術力が必要となります。手先が器用な先生もいれば、実は不器用な先生もいます。
歯医者になるための免許は国家試験で、筆記試験です。技術力など考慮されていません。紙の試験に受かれば免許がもらえます。また免許を取得してからどのくらい技術力を磨いたかが歯科医師には重要なことです。免許取りたての先生と、ベテランの先生の治療の精度が同じはずがありません。かといって、歳をとっている先生が上手い訳ではありません。しかし、これらの先生方が皆、保険診療も自費診療も行うことが出来ます。自費診療は「材料が自費」というだけで、技術力が反映されていません。歯科治療は職人技です。また歯を削るともう元には戻りません。歯科ではどんな治療でも外科処置をしているとも言えます。
ただ保険の材料より、良い材料を使ったという事だけです。
前の項目でほとんど記載してしまいましたが、自費で治療を受けたから大丈夫という事ではありません。
担当医の技術力次第では、歯が余計悪くなることも多くあります。
では、自費で受ける場合の歯医者選びのポイントをお話したいと思います。(※あくまで個人の見解です)
①担当医がちゃんと勉強をしているか?
②自費の治療の際に、担当医が他の患者さんを並行して診察していないか?
③治療の時間が60分以上確保されているか?
④担当医がちゃんと治療の説明をしたか?
①ですが、担当医の経歴についてはホームページを見ればある程度分かります。紹介ページに所属している学会や、勉強会などの記載があります。まったく表記が無い場合は注意が必要かもしれません。その先生の専門性が分かりません。
※一つ注意点としては、インプラントの勉強の記載が多い先生はインプラント治療をしたい先生です。歯を残す精密な治療を得意としない場合が多いです。治療例などでインプラント以外の症例が挙げられていればいいかもしれません。
②自費の治療は高額です。そして治療精度を上げなければいけません。集中してその方の治療を完璧に仕上げる必要があります。
歯医者で多くありますが、イスに大勢の患者さんを横にさせて、担当医があっちこっちへ行きながら治療をしていくという(ベルトコンベアー式)治療があります。これは保険診療の治療スタイルです。
保険診療と自費診療を並行に行っている歯医者では、自費の治療も保険の延長として考えている先生が多くいます。治療精度を上げる自費治療では、並列して治療することは精度を落とします。
③こちらは②の説明と重複するかもしれません。
基本的に保険診療は、治療にかけれられる時間が決まっています。1人の患者当たりの時間が15分~30分であり、これ以上治療に時間を費やすと赤字になる暗黙のルールがあります。これは国が治療費のルールを決めているので全国的に同じです。
しかし、自費は関係ありません。良い治療を希望している患者さんにかける時間に制限は特にありません。最低でも60分以上確保されていないと精度が低いと言えます。保険治療と同じように自費治療を行なう歯医者は注意が必要です。
④歯医者には女性のスタッフが多くいます。歯科衛生士か歯科助手です。歯科衛生士は患者さんを施術することのできる免許を持った人です。歯科助手は雇われれば誰でもなれます。
忙しい病院では、治療の説明を女性スタッフに完全に任せてしまうことが多くあります。担当の歯医者は治療の時だけ出てきて、終われば去ってしまうといった具合です。それを運営スタイルとして確立させているということは、診療よりビジネス的に運営に力を入れている歯医者ということもあります。
自費の治療は担当医の知識力と、技術力次第で失敗される事も多くあります。担当医がどれだけ「歯科医療」と、「患者さん」に情熱をもって日々診療に当たっているかは、担当医と話せばわかると思います。スタッフに丸投げする歯医者では、何かあった時に担当医が責任をとらず逃げてしまう可能性もあります。
今では歯医者で自費の治療を受ける人も多くなってきました。しかし、担当医の技術力次第で治療結果が変わることを忘れてはいけません。
特に、歯の人工材料で「ジルコニア」しか勧められない場合は考えた方がいいかもしれません。ジルコニアは歯よりも硬い材料で壊れにくいのが特徴です。「とりあえず壊れないようにジルコニア」という安易な考えを持っている歯医者は技術力に乏しいと考えます。治療した歯が壊れるとクレームに繋がる恐れがあるためだけに材料を選択している可能性があります。
現在歯医者も多く、歯医者選びも大変です。日本は保険で守られており、技術力が無いからといって余程のことが無ければ閉院することはなかなかありません。
皆さんが歯の価値を改めて考え直し、歯が健康で長持ちできるように今後も情報を発信していきます。
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