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デンタルアトリエ自由が丘歯科ブログ
世田谷・目黒区、自由が丘駅南口徒歩3分の歯医者
デンタルアトリエ自由が丘歯科の院長の小笠原です。
今回は歯肉炎、歯周病についてお話したいと思います。
「歯ブラシすると歯ブラシに血がにじみます」
という方が多くいらっしゃいます。
つまり、「歯ブラシをすると歯ぐきから血が出る」という事です。
「たまに血が出るときがあるけど、常に出ているわけではないから大丈夫!」
と、大丈夫と思って放置している方も良くいらっしゃいます。
例えば、髪の毛を洗って頭から血が出たら?
普通、病院へ行きますよね?
お口の中は見えづらく、痛みなどの自覚症状が少ないために病院へ行かずに放置しがちです。
果たして、そのままにしておいていいのでしょうか?
記事と一緒に動画でも解説していますので、当院Youtubeチャンネルでご確認ください。
目次
歯ぐきから血が出る理由は、歯ぐきが炎症を起こしていいるからです。
では炎症とは何でしょうか?
簡単に言うと、それは歯ぐきがただれている状態です。
その状態の歯ぐきを触ると表面の粘膜が破れて血が出てくる状態です。
例えて、皮膚で考えると、ただれている皮膚を擦ると表面の皮膚が開いて血が出てくるようなものです。
えっ、それってヤバイですよね?
そうです異常な状態なのです。しかし、ちょっとした出血であったり、痛くないことから、そんなに気にしていない人が多くいます。
ではなぜ炎症を起こすのでしょうか?
それは細菌の感染が原因となります。
歯の表面には、歯垢(プラーク)という細菌の塊がこびりつきます。
昔は「歯くそ」なんて言っていたりします。爪で擦ると白いカスが取れて、臭いをかぐと臭いです。
これは皆さんの家でも経験している「排水溝のヌメリ」と一緒です。細菌がヌメヌメと巣を作って付着して生存していることです。
ヌメリを顕微鏡でみると細菌がうようよとしています。
お口の中の場合、この細菌が歯ぐきに感染し毒素を出して侵入するので、歯ぐきが炎症を起こしてきます。
病状が進行すると、歯周病と言って歯の周りの骨が溶けてきて、歯がグラグラしてきて、重度になると抜けてしまいます。
これは放って置いて良いことではありません。
歯肉炎、歯周病の特徴として痛みがなく進行することが挙げられます。
虫歯と違い、痛みを感じずに進行していくので本人が気づいた時には手遅れという事も多くあります。
自分の歯ぐきの状態を調べるには、歯医者さんで検査してもらう必要があります。
検査の内容としては
①歯周ポケット検査(出血の状態も含む)
②エックス線検査(レントゲン検査)
③唾液検査や細菌検査(※こちらは特定の歯医者だけで行われます)
基本的な検査として、①と②が行われます。
①のポケット検査は、歯と歯ぐきの隙間にある歯周ポケットを計測することで進行度合いを確認します。
②のエックス線検査では、歯が埋まっている歯槽骨が減っているか(溶けているか)を確認します。
③は特殊な検査になるため、歯医者の方針で行われます。保険適応外になる検査です。
いずれにしても、ご自身で病気の進行状態を判断できません。ですので、歯ブラシをしたときに
①歯ブラシに血がにじむ
②歯ブラシ後に吐き出すと血が混じっている
場合は、早めに歯医者へ行くことが重要となります。
歯ぐきの状態によっては血が出ないこともあります。
汚れが溜まって歯ぐきが炎症を起こすを血が出やすくなります。汚れが取れて健康に戻ると血が出なくなります。
また磨き方、磨く方法や使用する道具によっても変わってきます。
普段歯ブラシがしっかりとできていない人は炎症を起こしている場所を磨いていません。磨けていないので炎症が起こるという訳です。
習慣的に炎症がある箇所にブラシが届いていないという事ですね。
ですので、たまに炎症のある歯ぐきにブラシが当たると、そこから出血してきます。
「歯ぐきから血が出るから、危ないと思ってあまり触らないようにしていた」という人もいます。
これはダメな解釈です。
汚れが溜まっているから炎症を起こしているのであって、そのまま放置しているという事は、病状が進行するという事でもあります。
出血する場合は、しっかりと歯垢を取り除き、汚れを落として、除菌をして、歯ぐきの状態を健康に戻さなくてはいけません。
血が出る箇所を探して(分かれば)、そこの場所を入念に磨く必要があります。
悪い血だと思って、しっかりと血をだしてでも、隙間、隅々まで磨いて下さい。
「歯石を取ってもらうと血が出るから、その歯医者はヤブ医者だ」
これは大間違いであります。
歯石がこびりついて、歯ぐきが炎症を起こしている場合、その歯石を取ると出血してしまうのは当たり前のことです。
大量に出血するという事は、それだけあなたの歯ぐきの状態が悪いという事でもあります。
歯ぐきが健康な人は、歯石を取っても出血しませんし、施術中にそんなに痛みを感じません。
歯石を取るときの痛みに関しても炎症の度合いが関係しています。
歯ぐきが腫れて炎症を起こしている場合、その歯ぐきを触ると痛いのは当然です。しかし、その歯石や汚れを取らない限り健康にはならないので、必要な治療となります。
ただ、担当する歯科衛生士の腕によっても痛みの度合いは違うので注意が必要です。例えば、注射でも痛い看護師と痛くない看護師がいます。正直な話、施術する担当者の技量や丁寧さによっても違いはあります。
まず必要なのは歯医者での検査です。ちゃんと専門家に検査してもらい、自分の状態を知りましょう。
そして一番重要なこととなるのは、家での歯のケア(歯ブラシ)です。
どんなに歯医者さんで歯石を取ってもらっていても、毎日のケアを怠ってしまえば病気は進行します。
歯は毎日使うものです。3食、もし間食もすれば、その日1日の汚れは蓄積します。
「ちゃんと歯ブラシしてるんですけど・・・」
という方も多くいらっしゃいます。実は歯ブラシをしていたとしても、多くの方が磨けない場所が存在します。
それは、
①歯と歯の間
②歯と歯ぐきの際(歯周ポケット)
この2か所が注意が必要な所です。
まず①の歯の間ですが、ここはそもそも歯ブラシが入らずに磨くことが出来ない場所です。ここは、「デンタルフロス」「歯間ブラシ」といった補助的な清掃用具を使わないと磨けません。
つまり、フロスを日常的に使っていない人は炎症を起こしている可能性が高いという事でもあります。
また②の歯ぐきの際ですが、ここは歯ブラシで磨くことができます。しかし、意識的にブラシを当てなければ磨けない箇所であります。
歯ブラシをして「シャカシャカ」と音がしている場合は、ここは磨けていません。「シャカシャカ」音がするという事は、歯を擦っているという事です。歯ぐきの際は、ほぼ歯ぐきであるために、歯ぐきが磨けていないことには、ここの汚れは取れません。粘膜を磨いてもそんなに音がしません。
自分がしっかりと歯ブラシが出来ているか?
正しい歯磨きの仕方が?
という疑問は歯医者さんで見てもらうことで解決することが出来ます。
歯のケアは歯のプロである歯医者さんで教えてもらうのが正解です。
しっかりと教えてもらいたい希望を伝えてください。そのような意識の高い方には歯医者さんは喜んで指導してくれることでしょう。
歯ブラシで血が出ることをそう気にしていない人が多くいらっしゃいます。
痛みがないから重要視していない人が多くいらっしゃいます。
お口の中の病気は、気づいた時には手遅れということがあるのが実際です。そのような患者さんをずっと診てきています。
お口の中の病気は予防できることも特徴として挙げられます。ほとんどの人が歯医者が嫌いと言います。歯の治療は嫌なものです。治療をしないように歯医者へ通うことをお勧めします。
当院ではセカンドオピニオンを推奨しています。
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