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デンタルアトリエ自由が丘歯科ブログ

2024.11.27

他院で神経を残す治療をしてもらったが、痛み違和感が続いている

世田谷・目黒区、自由が丘駅南口徒歩3分の歯医者
デンタルアトリエ自由が丘歯科の院長の小笠原です。

当院では虫歯治療を保険適応外で専門的に行っている歯科医院です。他院では対応できなかった患者さんが来院されます。
そして当院ではセカンドオピニオンを推奨し提供していますので、歯の治療で悩んでいる患者さんが全国、海外からも来院されます。

ですので、当院では
「他院で治療をしてもらったけど・・・」
「何件か歯医者で診てもらったが・・・」
など、様々な悩みを抱えている方の患者さんの訴えを日々聞きながら、そのような方々の悩みを解消するように治療に当たっています。

歯の治療でトラブルにあった患者さんは多くいらっしゃいます。
☟過去のブログでもあります。

・自費で歯の治療を受けたのに失敗された
https://dental-atelier-jiyugaoka.com/20240527/6454/

今回は、最近増えている患者さんが訴える悩みと、その治療についてお話したいと思います。

虫歯が大きかったが、神経は取らずに治療してもらった

虫歯で治療をされるとき、虫歯の大きさによって治療の内容が変わります。
虫歯治療の詳しい内容はここでは割愛しますが、興味がある方は以前の私のコラムを参考になさってください☞虫歯の治療方法と、その費用と回数は?

虫歯は気づかないうちにどんどんと歯を溶かして、歯の中に進行していきます。
初期の虫歯でしたら、「虫歯を取って→詰める」といった処置で済むのですが、虫歯が広がり、歯髄(しずい)という歯の神経の場所まで広がった場合に処置が大変になります。

歯髄に虫歯菌が感染してしまった場合、通常は歯の神経を取る治療である抜髄(ばつずい)が行われます。一般的に「虫歯で神経を抜かれた」などとも言われます。

これまでの虫歯治療でしたら、「大きい虫歯=神経を取る」が通常でしたが、近年では神経を取らずに残すことが可能となりました。
その方法が「神経温存療法(Vital Pulp Therapy)」と呼ばれる方法です。
虫歯が神経まで進行していても、神経を取らずに治療を終える方法です。
施術方法は歯の状態や、担当医によって異なりますし、治療方法も1つだけでは無いことをご理解ください。(気になる方はネットでお調べください)
ここでは細かな詳細は省きますが、「MTAセメント」という薬剤を用いる方法がメインとなり、最近ではMTAセメントを使用して神経を残す治療を行う歯医者も多くなっています。

神経温存療法の注意事項

神経を取らない治療はありますが、万能という訳ではありません。
まず1つに、既に神経が死んでいる場合は残せません。虫歯の進行が著しく、歯の神経内部まで感染が及んでいる場合、歯髄が壊死(えし)している可能性があります。あくまで、まだ健康である歯髄を温存する方法であり、既に死んでいる歯髄は残すことが出来ません。その場合は、適切に根管治療を行ってもらわないと、後で膿んでしまう可能性もあります。
また、神経が死んでいるか生きているかは、事前に確認する検査として歯髄診断という神経の検査方法がありますが、あくまで事前検査であり、実際には虫歯を取って歯髄の状態を確認することが最終的な判断となります。

もう2つの注意事項は、保険適応外(自由診療)であることです。
正式なMTAセメントは高額な薬剤を使います。そのため保険で行うことが出来ない治療となります。そして、MTAセメントで治療をした歯を途中から保険治療に切り替えることができません。混合診療と言われます。
「神経温存療法をしたら治療が終わり」ではなく、神経を温存した後に歯の詰め物や被せ物といった修復処置が必要となります。治療費のトータルを治療の前に確認する必要があります。

最後3つめですが、歯医者が誰でも行える治療ではありません。前にもお話した保険適応外の治療であるために、日々保険で治療を行っている歯医者では出来ない可能性があります。
また治療には、マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)、ラバーダム防湿、専用器具などの設備が必須となります。日常的に施術が行える歯科医師でない場合、治療の失敗などのトラブルが後々起こってくる可能性があります。
せっかく神経を残す治療をしてもらったが、結局神経を取る羽目になったという事もあり得ます。

MTAセメントは使わずに神経を残してもらった?

「虫歯が大きかったようだけど、MTAセメントは使われなかったようです」という方もいます。
歯科治療は受けている患者さん自身では分からないために、一般的な説明がない歯医者では「何をされたのか分からない」ということが多くあります。
・ちゃんと虫歯は取りきれているのか?
・歯の中に何が詰めてあるのか?
・ちゃんと治療が終わったのか?
これらをしっかりと把握している患者さんの方が少数派だと思います。

虫歯が大きかったけれど、神経までは進行していなかったという事もあります。この場合はMTAセメントを使う必要がありませんので、通常の虫歯治療となるでしょう。

また近年では、MTAセメントの類似品の材料も出てきています。正直な話、世界的に使われている正式なMTAセメントが存在し、それをもとに研究データが出されているます。ですので治療に根拠をもって現在行われています。類似品の治療の精度は分かりません。
また保険治療の範囲内で使われる場合は、高価な薬剤は治療費赤字になるために患者さんに使われることはありません。
「MTAセメントを使ってもらったが、治療費は安かった」という場合はMTAセメントの類似品の可能性もあります。正規の場合は保険適応外で2万円~5万円くらい治療費にかかります。

治療の内容に関しては、マイクロスコープや写真データで記録が残っていない場合は、担当医しか知りえない情報となります。ここが歯科治療の怖い所です。
その日どんな治療をしたのかを丁寧に説明してくれる歯医者は、患者さん思いで良い先生と言えるかもしれません。

神経を残す他の方法

MTAセメントを使った方法のほかに、「3Mix」や「ドックスベストセメント」という治療方法も調べると出てきます。これらの方法について聞かれることがあります。現在でもこれらの施術が行われている歯医者もあるために、検索して受診する患者さんも多いでしょう。
これらについての見解ですが、「現在、私はそれらの治療を患者さんに行っていませんし、これからも行うことはありません。」というのが回答です。

☞日本歯科保存学会 3Mix-MP 法®についての見解

学会でも容認されていませんし、世界的に行われている治療ではありません。
少し考えればわかることですが、良い治療でしたら世界的に普及されますし、大学でも教えられることでしょう。
それららの治療後のトラブルを私は良く拝見します。
☞ドックスベストセメントの中が虫歯だらけ

実際の治療

今回のブログのタイトルでもある「他院で神経を残す治療をしてもらったが、痛み違和感が続いている」ですが、実際の患者さんの治療の動画を当院のYoutubeチャンネルに追加しました。


当院のYoutubeチャンネルでは、他にも神経温存療法の治療動画があります。
デンタルアトリエYoutubeチャンネル


近年、治療をしたけど治っていないという歯のトラブルが多くあります。当院では治療後のトラブル患者さんが多く来院され、出来る限り患者さんの大切な歯を治すように日々治療に当たっています。

当院ではセカンドオピニオンを推奨しています。
お気軽にご相談ください。≫こちら

≫デンタルアトリエ自由が丘歯科ホームページ

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Youtubeチャンネルでは当院の治療の内容が見られます ≫デンタルアトリエYoutubeチャンネル

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デンタルアトリエ自由が丘歯科
自由が丘駅から徒歩3分
世田谷区奥沢-30-8-2F
診療時間9:30~18:00
☎03-6715-6603

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