自由が丘駅から徒歩3分の歯医者 デンタルアトリエ自由が丘歯科

自由が丘の歯医者 デンタルアトリエ自由が丘歯科 電話

・手術中など電話に出れない時があります。時間を改めておかけ直しください。

・患者様が問い合わせをするお電話です。営業の電話は厳重にお断りします。

ブログblog

デンタルアトリエ自由が丘歯科ブログ

2024.08.22

なぜ「痛みが続くなら、神経を取ります」と歯医者で言われるの?

世田谷・目黒区、自由が丘駅南口徒歩3分の歯医者
デンタルアトリエ自由が丘歯科の院長の小笠原です。

当院では虫歯治療を保険適応外で専門的に行っている歯科医院です。他院では対応できなかった患者さんが来院されます。
そして当院ではセカンドオピニオンを推奨し提供していますので、歯の治療で悩んでいる患者さんが全国から来院されます。また海外からも、「現地の歯医者で抜歯の診断を受けたが、他に治療の選択肢はないか?」と言った希望の患者さんもお越しになります。

現在インターネットなどで情報が溢れ、何が正しいのか分からない時代になってきました。
そして日本の医療制度も崩壊寸前で、実際に行っている厚生労働省が問題を提起しています⇒https://www.mhlw.go.jp/houdou/0103/h0306-1/h0306-1j.html
結局そのしわ寄せは現場の医療内容に反映され、保険で受けられる医療は最低限の治療内容となっています。

日本の歯医者の治療の内容は20年~30年前とあまり変わらないのが正直なところです。(※実際に、今では海外で否定されている施術法が未だに保険治療に導入されているものもあります)
一般の歯医者へ行くと10年以上前から、同じような治療の繰り返しをしています。

その中で、日常的に毎日毎日、何千人~何万人と受けている国民的な治療が「虫歯」そしてその治療の延長にあるのが、
「抜髄」ばつずいと言って、歯の神経を取る治療です。

少し古いデータですが、e-stat 社会医療診療行為別統計(平成28年)の調査をみると、全国で年間1,500万本以上の根管治療が行われた報告があり、その中で抜髄処置(初めて神経を取る処置)は690万本以上で、1日に約2万本の歯の神経が抜かれている計算となります。

さらに下の図を見てみると、日本人の約5割の人が神経を取る経験をしているという報告があります(2022年)

(日本歯内療法学会 ニュースレターVol.9 https://cdn.kyodonewsprwire.jp/prwfile/release/M106422/202211039207/_prw_OR1fl_9R0HpYw3.pdf)

つまり、歯医者にとって「患者さんの神経を取る処置は日常茶飯事」ということと言えます。
そして、2人に1人は神経を取った歯があるということとも考えられるでしょう。

今回は特に、
「痛みが続くなら神経を取りますね」と宣告された患者さんのために記事を書きたいと思います。

なぜ歯の神経を取ると言われるのでしょうか?

虫歯が進行してしまったため神経を取ります

まず初めに、虫歯が大きく進行してしまったために神経を取らなければならないのは挙げられます。
これは教科書的に正しい治療方法としてのっていることでもあります。

C3 虫歯 神経を取る 自由が丘 歯医者

虫歯の進行状態でC3といって、歯の神経である歯髄まで虫歯が進行してしまっている場合です。
症状は、冷たいものや温かいものでしみて痛む。症状が強くなるとズキズキ痛みがでます。
しかしこのレベルでも痛みが無い、症状がない方も多くいて、いざ虫歯を取ってみると神経まで虫歯が進行していたという事もよくあります。

この状態では歯髄に細菌感染が起こっていますので、神経を取って消毒しなければなりません。
通常、歯医者さんで虫歯の進行がここまであると抜髄処置が行われます。
こちらに関しては、別の記事で詳細があります☞虫歯で神経を取ると言われたがどうしたらいい?

(※後にお話ししますが、保険適応外の治療では神経を取らずに治療する「神経温存療法」により、神経を保存することも可能です)

歯の痛みや、しみる感じが続くので神経を取ります

今回の記事を調べてみている方は、こちらがほとんどではないでしょうか?

⑴歯医者で虫歯治療をしたが、痛みなどの症状が残っている場合
⑵虫歯ではないらしいが、歯がしみたり、噛むと痛かったりと症状が続いている

など、

歯医者でみてもらったももの良くならないという事ではないでしょうか?

なぜ良くならないのでしょうか?

それは、、、

担当している歯医者はその原因が分からないということが挙げられます。
簡単な話ですが、原因が分かっていれば何らかの対処をしてもらい治してもらっているはずです。
原因が分からなければ治せません

「そんなことあるの?」
そんなことがあるので「痛みが続けば神経をとりますよ?」と言われるのです。

歯の痛みは、歯髄の神経が何らからの刺激を認識して痛みとして感じています。
そして神経が痛みを感じる原因は様々あります。虫歯の影響であったり、治療をした影響であったり、知覚過敏の影響であったり、さらには噛み合わせや、その人の体質やストレスの影響であったりと、はっきりと診断がつかないものまで多く存在します。

実際に、虫歯ではなく日常のストレスの影響で歯が痛くなり、風邪同様に体調が良くなると数週間後に痛みも無くなる、という事は多くあります。

つまり、担当医が明確な原因である「虫歯」の診断がつけられない場合は、痛みの原因を治せないという事が挙げられます。そして保険治療ではこのようなことが大半です。
ですので、痛みを感じている原因である神経を取ることが治療の第一選択肢として挙がってきます。

①治療に時間がかけられない

残念な話、日本の歯医者では1人の患者さんにかけられる治療時間が決められています。
日本では1人の患者さんにかける時間は15分~30分以内です。歯医者によってはもっと短い場合もあります。
歯医者へ行った経験ある方は分かると思いますが、担当医はイスに座っている患者さんを次から次へと治療をします。そのため歯医者しかできない歯を削る以外の施術は、女性スタッフが行っていることが多いです。
これは最初にお話をした保険制度が関係しており、報酬に応じた時間単価が決まっていますので、このような医療スタイルを日本では取っています。先生が1人の患者さんに時間を取られると、その分報酬が減るという、なんとも残念な医療制度となっています。

ちなみに海外では1人の歯科医師は1日に数名の患者しか診察しません。そもそも欧米は自由診療で治療費が高く、その分治療にミスは許されませんので、1人の患者さんに時間をしっかりとってカウンセリングや治療が行われます。
当院でも1人の患者さんの治療時間は最低でも60分。全国的にも自費の歯科医院は同じで、1日に3名~6名程の患者さんを診察します。

患者さんに時間がかけられないという事はどういうことかというと、
その場で短時間で治療方針を決めて、短時間で出来る治療を最低限するという事とも言えます。

②歯を削らないと報酬がもらえない

日本では国から保険制度が決められています。これはつまり治療内容が決められているということでもあります。
最初にお話ししましたが、歯医者では何十年も前から治療のスタイルは同じで、
⑴虫歯がある→削って→詰める
⑵虫歯が大きい→神経取って→根管処置→埋めて→被せる
⑶歯が痛い→痛みがある神経取って→根管処置→埋めて→被せる

これは医学的に間違った治療をしているわけではないのですが、歯を削る(治療する)ことで患者さんから治療費をもらうことを国から決められています。

そのために丁寧に診察するために必要な、
・精密検査やカウンセリング行い、痛い原因を細かく探る
・痛みに対処しながら、痛みの経過を観察する

などの、「相談」「検査」「経過観察」など歯を削らない処置に関しては、全く報酬がもらえないのが現状です。
報酬がもらえないことに時間を費やす人はほとんどいないと思います。

③痛みからの解放

何度も説明していますが日本国が認めていますので、
「痛い」→「抜髄」という流れが一番理にかなっているという事かもしれません。痛みが出ている元の神経を取ってしまえば、その日から患者さんは痛みのストレスから解放されます。

痛みの度合いは人それぞれ違いがあると思います。
・日常的に痛みや違和感で生活に支障がある方
・普段は問題ないが食事の度に痛みが気になる方
・なんとなく感じている方
などなど、一概に痛みといっても人により千差万別です。
痛みのレベルも1~10あるとすると、「2」と「8」の人では違いがありすぎます。しかしその痛みを理解することはできても、実際に感じることはできません。
ただ医療として、患者さんを苦痛から解放してあげるという事が一番重要とされていますので、痛みが続いて支障がある場合は、神経を抜いて痛みを無くしてあげることは当然の医療とされているのが実際の所です。

④その患者さんがどのくらい神経を大切に感じているか?

ここもとても重要なところです。この記事を読んでいる方は、歯の神経を取りたくないので読んでいると思います。つまり歯に対して価値を感じている方だと思います。
デンタルIQ(アイキュー)といって、歯への知識レベルがあります。日本の場合、歯に関心度合いが低く、デンタルIQは低い傾向にあります。
つまり、歯の神経を取ることに何も思わない国民が圧倒的に多いことが挙げられます。
これは最初にお話をした「国民の2人に1人は歯の神経を取った経験がある」という所に繋がります。特に60代以上の8割は歯の神経の治療がされています。

このような国民性の中で日々治療を行っている場合、虫歯が大きい場合や、痛みがある場合に、抜髄処置を行うことは何ら問題がありません。何度も言いますがこれは日本という国が決めて・認めており、保険を使って医療を受ける場合にはそれが一般的であるということです。

神経を取らない方法

では神経を取らずに治療することはできるかという事ですが、神経を取らずに治療することは可能ではあります。
実際に当院、デンタルアトリエ自由が丘歯科ではもう何年も患者さんに対して抜髄処置は行っていません。
当院へ通う患者さんは神経を残す治療をしますので、神経を取られずに済むと言えます。
もちろん当院は自由診療の歯医者ですので制限がありますし、治療成功の100%を保証するわけではありません。しかし、痛みがあろうとちゃんと原因確かめて処置することと、神経が生きている場合は歯髄温存療法により神経を保存することが可能です。
最後にこちらを説明します。

①痛みの原因を明確にする

痛みが続く場合に「神経を取ります」と言われるのには、担当医が原因を分からない、治せないという事をお話しました。
しかし、歯が痛みや違和感を感じている場合には必ず何かしらの原因があることがほとんどです。
当院ではしっかりと精密検査を行い原因を明確にすることや、原因となる可能性を1つずつ対処していることで、神経を取らずに症状を改善させることを優先に治療に当たっています。

他の記事で細かく記載していますが、痛みの原因は様々ですが、適切に治療が行われれば治ります。
☞治療をした歯が痛い。その原因は?

CTやマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を使い、精密な治療を行うことで神経を取らずに処置することも可能となります。

ひとりひとりの患者さんに時間をかけて、丁寧に治療に当たることで治療の精度を高め、なるべく歯を削らずに歯を長持ちさせることができます。

②神経を取らずに残す治療

歯髄温存療法(VPT:Vital Pulp Therapy)と呼ばれる治療法で、生きている神経を可能な限り残す方法です。
施術にはマイクロスコープとラバーダムが必須となり、神経を温存する薬剤のMTAセメントを使用します。安全に行うために治療の精度を求められ、さらに保険では使えない材料や薬剤を使用するために保険適応外の自費治療となります。

虫歯の進行状態や、歯髄の状態、患者さんの体質や年齢により治療の結果に差があります。全ての方の治療を保証するものではありません。
また、もうすでに死んでいる神経は残すことはできません。神経が死んでいる場合は「壊死」(えし)、または感染がある場合は、歯が膿んでくる可能性がありますので、死んでいる神経は早く取り除き、消毒する必要があります。

《まとめ》

日本では基本的に保険治療の歯科医院で、国の厚生労働省のルールの下で日々診療をしています。歯の神経を取ることは日常的なことであります。
間違っても神経を取ってはいけないということではありません。症状によっては、神経を治療することは医学的根拠のある適切な処置であります。ただ近年では神経を取らずに治療することも可能になり、神経をとることは最終手段にできる可能性があります。
また当然ですが通院する担当医の知識や技術力に差があります。
歯は削ると戻ることはありません。残念ながら国は国民一人一人に気をかけて守ってくれません。自分の健康は自分で守る時代となってきました。大切な歯を守りましょう。

当院では積極的に神経を取らずに治す治療を行っております。他院で「神経を取らなければいけない」と言われた方でも、当院で神経を取らずに残した方が多くいらっしゃいます。お気軽にご相談ください。

当院ではセカンドオピニオンを推奨しています。
お気軽にご相談ください。≫こちら

≫デンタルアトリエ自由が丘歯科ホームページ

「デンタルアトリエ自由が丘歯科」小笠原院長の書籍

歯のトリセツ 自由が丘 歯医者 虫歯

『歯のトリセツ』
誰もが嫌いな歯の治療。虫歯になる人には共通点があります。基本的な「歯」の扱い方がわかる1冊。あなたの歯の取扱説明書です。
書籍購入のURLはこちら>>>https://amzn.to/2ISey4G

ホワイトニングはまだやるな 自由が丘 歯医者 虫歯

『ホワイトニングはまだやるな!』
ネックになりやすい治療費の話も含め、一般の目線に立って、実践できる歯の守り方、歯医者との向き合い方を具体的に解説してくれる一冊です。
書籍購入のURLはこちら>>>https://amzn.to/3aFwYif


Youtubeチャンネルでは当院の治療の内容が見られます ≫デンタルアトリエYoutubeチャンネル

ご相談をお気軽にお問い合わせください。

公式ホームページ
アメブロ

デンタルアトリエ自由が丘歯科
自由が丘駅から徒歩3分
世田谷区奥沢-30-8-2F
診療時間9:30~18:00
☎03-6715-6603

この記事の作成者



電話する