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デンタルアトリエ自由が丘歯科ブログ

2018.10.18

銀歯除去は注意が必要(金属アレルギーの方)

こんにちは。
自由が丘の歯医者。デンタルアトリエ自由が丘歯科の院長の小笠原です。
今回は「金属アレルギー」についてお話ししたいと思います。

先日、金属アレルギーの患者さんが来院されました。
主訴は「ラバーダムを使って銀歯の除去をお願いしたい」との事です。
この患者さんは、他院で銀歯を除去したようですが、通常通りに治療をすると
アレルギー症状が出て、体調不良になってしまうようです。
そこでネットで「ラバーダム」を使って銀歯を外してくれる病院を調べ、口コミや評判から
当院に来院されました。都外からの患者さんです。

「ラバーダム」とは?

まず「ラバーダム」とは?ですが、
ラバーダムとは、歯の治療中に使用する「ゴムのマスク」のことをいいます。
「ラバーダム防湿」といいます。
海外では一般的に使用され、「rubber dental dam(デンタルダム)」とも言います。

手術の時に使うドレープ(覆布)のようなもので、治療中の患部を隔離します。
メリットは、
・治療中の歯に唾液が入り込まないので、細菌感染の防止になる。
・乾燥状態を保てるので、詰め物の接着が確実となる。
・喉に治療器具や薬品がこぼれるのを防ぐ。←今回の銀歯は、ここかな
などです。
実際の治療現場はこんな感じです↓

ラバーダムの使用は、保険が効かないので日常的に使用している
日本の歯科医師はほとんどいません。

金属アレルギーについて

金属アレルギーについてです。
日本では保険で虫歯治療をすると、ほとんどのケースで銀歯が入ります。

TOKYO MX 「5時に夢中!」

・・・銀歯が入っていない人の方が珍しいですね(^^;

銀歯は30年以上前から変わらない「パラジウム合金」でできた銀歯を使います。
下図は「東京医科歯科大学」の金属アレルギーの情報です。

多い順に
Ni(ニッケル)、Hg(水銀)、Co(コバルト)、Pd(パラジウム)!!
全て「歯の治療」で使う金属です。
一般にアレルギーを起こさないと言われる「金」も実際はアレルギーが出る人がいます。
そして、金属はお口の中でイオンとして徐々に溶けだして体に蓄積するために、すぐに症状がでないこともあります。
つまり、何年も前に入れた銀歯がアレルギーの原因になることもあるという事です!

今回の患者さんは症状がひどく、
微量ですが、銀歯を削った「削りカス」から症状が出てしまいます。
実際にどんなものなのか動画を作成したので下記URLからご覧ください。

https://youtu.be/5tnF34mTE5g

予想以上に金属の削りカスが出ます。
金属を除去する時は、少しも削らずに除去することは難題です。


始めにお話しした患者さんは今回、当院で金属を除去した結果、
アレルギー症状は出ずに銀歯を外すことができました(^-^)

当院では、「ラバーダム」はもちろん
「口腔外バキューム」といって、飛び散る粉塵も吸い取るために安全に治療を行えます。

※「ラバーダム」を使った治療は、すべての患者様に提供できるわけではありません。お電話にてご相談ください。

最近は、ようやく国で問題視されるようになったのか、保険で銀歯を使わない治療も出来るようになってきました。ずっと銀歯を認可していた責任は気にせずにひっそりと保険治療の改正を行っている最中です。

実際に世界を見ると、先進国で日常的に銀歯を使っているのは日本だけ、ともいわれ、ドイツでは20年以上前に「幼児や妊婦にパラジウム合金とアマルガムを使用してはいけない」と国で規制されています。

私が以前対談した、タレントの川崎麻世さんですが、
歯の治療で使う金属の「アマルガム」が原因で体調不良に陥ったようです。
記事は下記URLからどうぞ

http://www.business-plus.net/interview/1803/k3959.html?page=4

症例

最後に症例を1つ紹介します。
20代女性 銀歯除去を希望して当院に来院されました。
金属アレルギーの患者様で、銀歯➡セラミックへ治療希望です。

銀歯・虫歯の箇所も含めて、計16本
短期治療希望につき、通院回数3回で終わりました。(※個人差があります)
銀歯がなくなり綺麗に仕上がりました。

治療に関するお問い合わせ、ご相談をお待ちしております(^^)/

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