ハイブリッドセラミックインレーが欠けた。歯が欠けた。

2022.06.17

世田谷目黒区、自由が丘駅南口徒歩3分の歯医者
デンタルアトリエ自由が丘歯科の院長の小笠原です。

詰め物が欠けたという患者さんです。
上の奥歯ですが、他院で数年前に入れた歯が欠けたとの事です。
お口の中を見てみると、

すぐにわかる白い詰め物があります。
こちらはハイブリッドセラミックと呼ばれる、自費の白い詰め物です。

セラミックと名前についていますが、セラミックではありません。
「ハイブリッド」ということで材料の複合物なのですが、
基本はレジンというプラスティック樹脂で、
いうなれば「強化プラスティック」みたいな材料です。
何度も言いますが「セラミック」ではありません。
よく勘違い・・といいますが、騙されている患者さんもいます。

歯医者さんでは、
保険レジン←安い
ハイブリッド←中
セラミック←高い

と中間の価格帯に位置しますので、
松竹梅心理で選択される方が多くいます。
が、
ハイブリッドはただのプラスティックで、
色もこんな感じで浮いており、

歯より柔らかいために、数年で壊れることが多いです。
今回はここが欠けています。

さらに、よく見ると周囲もなんだか壊れてきています。

どうしても強度が低いために、劣化が早く起こります。
私の経験談ですが、ハイブリッドの壊れたやり直し治療を多くしていますm(__)m
当院でも取り扱いは一応ありますが、壊れるので保証制度をかけられません。
ですので、当院ではここ数年患者さんに使用していません・・・

やり直しをしましょう。
詰めてある材料をすべて外します。

内部には虫歯の侵入はなく、
ただ詰め物が欠けたということだけでした(^^)/
良かったですね。

あとは歯の形を整えて、

歯の色を記録します。

セラミックによる修復を行います。

後日セラミックがセットされた状態です。

綺麗にセットされました(^^)/
歯の色を合わせ、100%のセラミックを使用していますので、
先ほどみたいな浮いた感じがなく、
治療した場所が分からないくらい綺麗に仕上がりました。

現在、歯の治療に使う材料が多くあります。
が、保険制度の日本では国が材料を決めています。
特に保険ではこの4月には新しい修復材料も導入され、
この数年で使う材料が増えてきています。
なぜかというと、
「患者さんのために良い医療材料を使う」ではなく、
金属の高騰で負担が増えるので、安い代替品を作らないといけないからです。

・・・
おかしな国ですよね？

物価上昇の対応もそうですが、
日本は国民を守ってはくれません。

自分の身は自分で守るしかないですよね(^^;
歯では、まず、
①治療が必要な箇所はしっかりと最善の治療を行う！
②予防知識をつけて、生活習慣を変える！
この2点しかありません。
虫歯や歯周病になって治療をした場合、
原因を取り除かなければ、再度悪くなります。
いたちごっこです。
健康はお医者さんに手伝ってもらいながら、
自分で守っていかなければいけません。
長い人生、歯の健康を保っていきましょう(^^)/

当院では歯により良い治療を提供しています。
そのため当院での虫歯治療は保険適応外です。

【治療費】
・セラミックインレー
費用：1本 110,000円
(別途型取り代がかかります)

ご相談をお気軽にお問い合わせください。

【施術の副作用やリスク】
治療中または治療後に出血や痛みや腫れを伴う場合があります。

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