・手術中など電話に出れない時があります。時間を改めておかけ直しください。
・患者様が問い合わせをするお電話です。営業の電話は厳重にお断りします。
デンタルアトリエ自由が丘歯科ブログ
世田谷・目黒区、自由が丘駅南口徒歩3分の歯医者
デンタルアトリエ自由が丘歯科の院長の小笠原です。
患者さんでよく「以前詰めたセラミックが欠けた」といらっしゃる方がいます。
また、
「銀歯をセラミックにしたいんだけど、セラミックってすぐに割れるって、ネットに書いてあります。大丈夫ですか?」
と質問される方がいます。
日常的によくあるトラブルです(*_*;
結論としては、
①「セラミックではなく、ハイブリッドセラミックだった」
もしくは
②「担当医がセラミック治療が上手くなく、壊れた」
という原因がほとんどです。
これらについては、ブログの最後にまとめてあります。
まず治療を1つ見てみましょう。
40代男性。「セラミックが欠けた」と来院されました。
お口の中を見てみると
歯がまだら模様に着色し、
ここに↑ハイブリッドインレーが入っています。
そして、ここ↓の箇所が割れています。
欠けて壊れてしまった場合は、新しく作り直す必要がありますので、
詰めてあるインレーを削り取って、新しく制作します。
今回はセラミック100%で新しく制作し、装着します。
セラミックインレーがセットされた状態です。
歯の色を合わせ、見た目もきれいに仕上げています。
セラミックは着色することがないために色は変わりません。
しっかりとセットされた場合、歯と同じ硬さで長年使えます。
前回、ハイブリッドで治療された年数より長く維持できるでしょう。
ハイブリッドインレーは簡単に言うと「強化プラスティック」です。
紛らわしいのですが「ハイブリッドセラミック」と呼ばれることがあり、
名前に「セラミック」が入っているので、セラミックと間違われる方が多くいます。
歯医者さんでのよくある説明内容は、
「プラスティックにセラミックを混ぜた材料です」と。
・・・
しかし基本的な材料は「プラスティック(=レジン)」です。
プラスティックは歯より柔らかく、黄色く変色する材料です。
経年劣化しますので、数年使うとすり減ったり、色調が変わります。
こちらは↓違う患者さんですが、同じようにハイブリッドインレーが壊れました。
3年程前に治療したようですが、
欠けていますし、すり減って表面がツルツル。
色も浮いて歯と合っていません(*_*;
セラミック100%でやり替えます。
自然な仕上がりになります。
ハイブリッドセラミックの利点としては、
セラミックより「安価」ただそれだけです。。。
歯科メーカー、株式会社ジーシー(GC)の詰め物パンフレットを見てみると
高強度ハイブリッド型硬質レジンと記載があるのがハイブリッドインレー。
プラスチックレジンということですね。
その下のオールセラミックス、こちらが100%セラミックということですね。
長持ちでいうと、銀歯の方が壊れず長持ちすると思います・・・
まぁ白くはないですが(^^;
世界的にも、海外でハイブリッドインレーの治療は見たことがありません(*_*)
セラミック・ジルコニア・レジン(ダイレクトボンディング)が主でしょうか。
言い方悪いですが、代替品材料。
セラミックは高いからハイブリッドセラミックで・・・
では、
②「担当医がセラミック治療が上手くなく、壊れた」
セラミックが欠けたと来院された患者さんです。
「かかりつけで治療をするものの、毎年1回は入れたセラミックが壊れ、その都度やり直しをし、お金を支払っている」ということでした。
なんとも切ない状態です(;´д`)トホホ
お口の中を見てみると、
こちらの中央のは2本にセラミックが入っています。
1本欠けたと当院に来院されました。
こちらは色が浮いた感じがないのでセラミックです。
よく見てみると、
5番目、小さいほうの歯が一部欠けています。
私の方でやり直します。
残っているセラミックを削り取り、
新しくセラミックが入るように形を整えます。
セラミックが入った状態です。
治療した箇所がわからないくらい綺麗に仕上がりました(^^)/
その半年後・・・
ひとつ奥の歯のセラミックが割れました・・・
1年に一度これを繰り返し、やり直し、その都度お金を支払っていたようです(:_;)
同じ先生の治療は同じ結果になります。
知識、腕、技術力が伴わなければ、治療した箇所は悪くなります。
私の方で再度やり直します。
セラミックを外して、形を整え直して
前の歯同様、歯の色を色見本で合わせて、セラミックインレーを製作します。
セラミックがセットされました。
こちらもしっかりと治療が終わりました(^-^)
そして、その後です。
5年後の状態です。
特に変化は無く、しっかりと噛んで食事も生活も問題ないようです(^-^)
毎年割れていたようですが、私の方で治療させていただき、今のところトラブルはありません。(今後も経過を見ていきます)
当院では5年間の保証をもうけています。
その期間で何かあれば再度作り直しにはなりますが、同じ費用はかかりません。
セラミックや自費治療の保証制度については、それぞれの歯科医院で違いがあります。
先ほどのように保証が無くその都度費用がかかる医院もあれば、当院より長く保証期間をもうけている医院もあると思います。
当院では院長が責任もって保証も含めて治療を行っています。
当院では毎年300本程セラミックの歯を患者さんに施術していますが、
割れてくる方は年間に3人です。(2022年現在)
その際はしっかと責任をもって治療をし直します。
施術後に「痛みが続く」「神経を取る」などのトラブルはほとんどありませんm(__)m
・・・・・・
ここまででよくあるセラミック割れるトラブルをお話ししました。
あくまで治療に使うものは「材料」です。
歯の本数、かみ合わせ、噛む力、歯ぎしりなどなど、その方によって違いが多くあります。
総合的に見て考えてくれる歯医者さんを探すべきと思います(^^)/
あと余談ではないですが、
「ジルコニア」と「CAD/CAM」についてお話しします。
こちらも良く聞かれる質問です。
えー、長くなりましたので、次回にお話ししたいと思います(^^)/
最後まで読んでいただきありがとうございます。
【治療費】
・セラミックインレー
費用:1本 110,000円 (税込)
(別途型取り代がかかります)
【施術の副作用やリスク】
治療中または治療後に出血や痛みや腫れを伴う場合があります。
※学術的内容ではなく、一般の方のための内容であり、簡略化して説明編集してあります。