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デンタルアトリエ自由が丘歯科ブログ
デンタルアトリエ自由が丘歯科の院長の小笠原です。
先日の患者さんからの質問がありました。
「先生の所はYoutube動画で『虫歯治療』や『根管治療』が多く、『インプラント治療』がありませんがインプラント治療はあまりやらないのですか?」
そういえば何年もブログを書いていますが、インプラントについてあまり話をしたことがありませんでした。
先程の質問を正直にお答えすると、
「多くはないですが、毎月のようにインプラント治療は行っています。」
今回は当院のインプラント治療についてお話ししたいと思います。
インプラント治療とは、
抜歯により歯が無くなってしまった場合に、インプラントという人工の歯の根っこ(歯根)を顎に植える処置です。
(たまに勘違いされる方がいるのですが、差し歯はインプラントではありません)
インプラントはそもそも「歯が抜かれた」場合にする治療です。
当院では出来る限り「歯を抜かない」治療をメインとします。
つまり『インプラントにならないように歯を治療する』ことを方針としているために、インプラント治療は多くはありません。
実際に他院で抜歯宣告され、インプラントと言われた方の歯をインプラントにならないように治しています。
しかし、どうしても治療しても治せない歯もあります。
虫歯が進行し、既に歯の大部分がボロボロであったり、
歯根破折と言って歯が根元から割れていたりと。
その場合は抜歯せざるを得ないので、第一選択肢としてインプラント治療の提案となります。
またすでに歯が無くて、噛めるように治療するためにインプラントを用いる場合も多くあります。
ですので、デンタルアトリエ自由が丘歯科でもインプラント治療は行っています。
質問された患者さんのお気持ちは十分わかります。
先生が得意分野を示してないと安心して任せていいのか不安になりますよね(^^;
そもそもインプラント治療は実際は難しい手術です。
「日本口腔インプラント学会」が認めるインプラント専門医などの制度もあります。
しかし免許があれば経験があろうがなかろうが誰でもやれる処置なのです。
ですので時折インプラントのトラブルもあり、ネガティブに思っている方も多くいます。
当院でもセカンドオピニオンを勧めていますので、他院で治療したインプラントの不調、不安で相談にいらっしゃる患者さんも多いです。
一番の内容である私のお話をしておきます。
私はインプラント治療ですが大学を卒業して歯科医師免許を取ってすぐにインプラントの勉強をしました。
インプラントの勉強会に毎週参加し、2年目からは患者さんにインプラント治療もしていました。当時勤務した院長先生が熱心に指導してくれ、学ぶ環境にあったので日々治療に携わりました。
ですのでインプラントは10年以上携わっている治療です。
こちらは2014年アメリカはロサンゼルスの歯学部に研修に行った時の写真ですね。
また現在は大学歯学部のインプラントセンターに在籍し、毎月インプラントの授業を受けています。もう3年になりますかね。
前のブログでも☟
https://dental-atelier-jiyugaoka.com/20220422/4092/
他にも探してみると勉強会参加のブログがありましたね
2021年9月ブログ
2022年1月ブログ
ですので今現在でもインプラントの勉強を日々行っていますし、私自身がインプラント手術を行っています。
他院でのトラブル相談、対応もしています。
中にはインプラント治療が難しいケースも多くあります。
顎の骨が痩せてしまっている方や、上顎洞という鼻の空洞が絡む治療です。
デンタルアトリエでは私のお師匠である日本口腔インプラント学会専門医が難しい治療は出張して手術してくれていますので、皆さん安心して治療を受けています。今現在、治療を終えた患者さんたちはトラブルなく過ごしています。
「じゃあなんでインプラント治療を推さないの?」
ということですが、色々はっきりと言いますと。
最初のYotube動画についていうと、
Yotubeだと手術の動画になるので、見るのに抵抗がある方がいること。
(私のチャンネルに親知らず抜歯の動画もありますが、1個だけです・・・)
あとは顎にインプラント入れるだけの動画を作ってもしょうがないと思っています(^^;
そういう動画は他に沢山あるのでそちらは見てはいかがでしょうか。
そして何度も言いますが、当院は『出来る限り歯を残す治療』を提供する方針ですので、他院で「インプラント」と言われた患者さんを助ける医療を提供できればと思っています。
「インプラントしたい人集まれー!」とは思っていません。
そのように日々診療にあたっていると「インプラントを積極的にしたい」と思えなくなってきます。
歯医者に腕が無い場合、患者さんには「この歯はこれ以上治療ができないので抜きます」と言ってインプラント治療を勧めることができます。
またインプラントを推す先生は、インプラント治療がしたいがために「残せる歯も早く抜く」という事も多く行われています。(全てではありません)
そのように今までに歯を失った方が多くいるのは事実です。
こちらも理由としてありますが、
日本の保険治療の内容では抜くことは当たり前となります。
私はそのような方々により良い医療が提供できるように日々勉強していますし、治療にあたっています。
私は歯を残します。そのための技術力を高めますし、インプラントの勉強も怠りません。
インプラントの先生は歯を残すための勉強はしません。インプラントの勉強をします。
歯科医師それぞれ考え方は違います。患者さんは迷いますがそれは仕方のないことで、医者の世界でも同じです。
ただ歯科はどうしても理想と現実が違います。
何かというと、
歯の治療は、削れば削るほど、抜けば抜くほど歯科医師の利益になります。
患者さんは不利益になります。
当たり前ですが治療をすると報酬がもらえるので、治療をすることを主にしています。
実際に虫歯になってしまい、歯周病になってしまい治療をしなくてはいけない場合は多くあります。
日本の歯科治療の報酬は少なく設定されており、まず歯を削らなくては経営が成り立たないですし、数を見ないと儲からない商業的運営となります。
今回のインプラントにして言えば、
歯を残す処置時間 > インプラント処置時間
歯を残す難易度 > インプラント難易度
歯を残す治療費 < インプラント治療費(海外では逆)
インプラントも難易度によっては違いがあるかもしれませんが、
こちらを見ると、
いかに歯科医師は歯を残すように頑張って努力しても、費用が見合わないということがあります。
中でも根管治療は技術力と時間がどうしてもかかります。
ですので日本と違い医療を保険で安売りしていない海外では高額となります。
海外では根管治療が10万~30万円ほどかかります。
その後の補綴治療も費用がかかります。
ですので抜いてインプラントにした方が安く済むのでインプラントが多用されています。
日本の患者さんからすると、
自分の歯の価値を理解している人は残す手段を探します。
治療に時間をかけたくない人、歯の価値を見出せない人は、抜いてインプラントを選択します。
歯科医師としても手っ取り早く抜いてインプラントを入れた方が利益率がかなり高くなります。
あくまで偏見ですが(そんなこともないですが)
インプラントを数多く治療している先生はとても羽振りがいいです(笑)
あちこちに大きな看板で広告をうったり(笑)
ネット広告を大々的に出している医院があるのも納得です。
勝手にまとめますと(;´・ω・)
私はおひとりおひとりの患者さんの歯を大切に治療したいという思いでデンタルアトリエを開業しました。
ですので、現在も私の見れる範囲でしか治療していません。
医療法人のように沢山の勤務医、スタッフを雇い医院を拡大する方針はとっていません。
今までのブログにもずっとありますが、毎月のように勉強会に参加し自分の技術・知識の向上に励んでいます。
自分の仕事に誇りをもって対応しています。
インプラントは最終的な治療の選択肢です。
それまでに歯を残すように出来る治療はあります。
ですのでインプラントを推して営業はしていません。
私は根管治療が得意ですし、歯を残すことに本来の歯科治療の意義を見出しています。
ただインプラントは否定していません。
私も自分が歯を失ったらインプラント治療を受けると思います。
歯科インプラントは現在の医学では人工臓器として最高性能です。
ですので安心してインプラント治療が受けられるように対応しています。
根管治療であれ、虫歯治療であれ、インプラント治療であれ、
私が治療する際は最善を尽くせるよう日々勉強し治療にあたっています(^-^)
最後まで読んでいただきありがとうございました。
お口の悩みお気軽にどうぞ(^^)/