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デンタルアトリエ自由が丘歯科ブログ

2023.05.13

なぜ根管治療が必要なの?歯の内部構造を理解しよう

世田谷・目黒区、自由が丘駅南口徒歩3分の歯医者
デンタルアトリエ自由が丘歯科の院長の小笠原です。

今回は根管治療についての説明をしたいと思います。

目次

根管治療とは

根管治療とは、一般的に「歯の神経治療」「歯の根っこの治療」と呼ばれる治療です。
※根治療と記載されることがありますが、正しくは根治療です。

ほとんどの場合、虫歯が原因で根管治療が必要になってきます。
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どういうことかというと、虫歯が歯の中に広がって進み、歯の神経まで細菌が侵入してしまうと根管治療が必要になります。
この場合「抜髄(ばつずい)・神経を抜く治療」とも呼ばれます。

虫歯が神経まで侵入していなければ「虫歯治療」で済むわけですね。

また以前根管治療をしたが、再発して膿んできてしまった場合も根管治療が必要になります。

では根管とはなんでしょうか?
歯の内部構造を見てみましょう。

根管とは?

歯の構造 根管 根管治療 自由が丘 歯医者
歯の断面図です。

歯の表面が白い「エナメル質」という硬い組織。鎧みたいなもので守られてます。
人間の体の中で一番硬いと言われています。しっかりと咀嚼をして食事ができるのはエナメル質のおかげですね。

その内部に「象牙質」というエナメル質よりは柔らかいですが、歯の基礎となる組織があります。

そして歯の内部に「歯髄」という、いわゆる歯の「神経」があります。
神経といっても神経だけではなく「血管」も入り込んでおり、
歯の神経は「歯の痛み(感覚)を」
歯の血管は「歯へ栄養を」与えています。

そのため神経が健康な歯を削ると、痛い!
削って歯髄まで到達すると、出血する!

といったことがあります。

そしてお口の中から見ることができない、
歯ぐきの中に埋まっている「歯根」。
食事がしっかりとできて、歯が抜け落ちないのは歯根のおかげですね。

この歯根の中の神経(歯髄)が入っている場所を「根管」と呼びます。
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歯の根っこの中には、煙突のように管(くだ)があり、その中を歯髄が通っています。
ですので根の中の管(くだ)で根管と言います。

※本物の歯を見てみましょう。
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赤線の所で輪切りにしてみると、
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中に丸い穴があります。
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こちらが根管となります。健康な歯はここに神経が通っています。
根管は全ての歯には必ずあるものです。

ここで注目ポイント☝
この根管の大きはどのくらいでしょうか?

1mm以下です。

ただ個人差、歯の種類によって違いがありますので一概には言えませんが、1mm以下という細い場所を治療しますのでかなり精密な治療と言えますね。

さらに注意が必要なこととして、
・人によって根管の形状が違う
・歯の種類(前歯、奥歯など)や、人によって根管の数が違う
ということです。

このことは治療する上で大事なことで、形や数によって根管治療の難易度が変わるということです。
簡単に言うと、
同じ歯1本治療するだけでも、神経が1本の歯を治療するのと、神経を3本治療するのだと、3本は3倍時間がかかるということです。

※治療中に「あなたのこの歯は神経が〇本あります」と説明しながら治療をしてくれる歯医者は少ないと思われます。

根管治療が必要な訳

ではなぜ根管治療が必要なのでしょうか?

先ほどもお話ししましたが、歯の神経(歯髄)に細菌が感染すると根管治療が必要と言いました。
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虫歯も同じなのですが、歯の病気は基本的に「感染症」です。
細菌が原因ということです。
虫歯菌が歯に感染し、進行することで歯の内部に侵入していきます。

つまり、感染した細菌を駆除することが治療になるということです。

まず虫歯を簡単に説明すると、
①虫歯の所を
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②しっかり取り除き
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③詰め物をする
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元の形にしっかりと成形し治療が終わります。

虫歯に感染している所を駆除、取り除くことで治療するわけですね!

では根管治療はどうでしょうか?
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図では虫歯から根管に細菌が感染し、根っこの先まで侵入しているように見えます。

根管に侵入した細菌は歯髄の血管に入り込み、どんどん先へ侵入していきます。
細菌の進行状況によりますが、状況が悪い場合
・神経は細菌感染で死んでしまう(壊死⦅えし⦆)
・根っこが埋まっている先の、顎の骨の中に感染してしまう
・あごの骨が膿んで溶けてしまう

ということもあります。

では、どうしたら良いでしょうか?

虫歯治療と同じですね。感染症は駆除することが治療となります。

そうです。根管治療が必要になります。
①感染してしまった神経、汚染物質を取り除く
②根管内部に侵入した細菌を殺菌駆除する
③根っこの中(根管)を清潔に消毒する
④清掃した根管を材料で埋める

これが根管治療になります。

根管治療必要な訳としては、
根管に侵入した細菌を駆除することで歯の根が悪くなるのを防ぎ、膿んでいる場合は症状を回復させ、最終的に被せ物をすることでしっかりと咀嚼、食事することができます。

もし根管治療をせず、歯の根が悪くなってしまった場合、
また根管治療をしても、治らない場合。
抜歯(ばっし)といって歯を抜かなくてはいけません。
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歯を抜くことは防ぎたいですね・・・

説明で納得いただけますでしょうか?
実際の治療の動画もありますので、ご参考になれば幸いです。

根管治療の動画

抜髄(神経を抜く処置)の動画

歯の神経を抜く治療内容です。
治療中は麻酔をしていますので痛みはありません。
リーマーというヤスリ状の針を用いて神経を取り、根管を治療します。
根管内部が綺麗に清掃され見えていますね。
最終的に根管の空洞にお薬を詰めて(根管充填)根管治療が終わります。

再根管治療(2度目以降)の動画

以前根管治療をしたが、細菌が侵入し再発してしまった際の治療です。
すでに根管充填がされています。ガッタパーチャという合成ゴムの材料が根管内に詰められています。
細菌が侵入しゴム材が感染していますので、汚染物質を取り除き、根管内部を清掃していきます。

根管充填の動画

根管充填の動画です。
清潔にした根管内部を材料で密閉していきます。
今回の動画ではMTAセメントというお薬を使用しています。
根管充填にしようする材料は、ガッタパーチャというゴム材料やセメントというお薬など様々あります。
病院によってしようする材料は違いますので注意が必要かもしれません。

まとめ

根管治療は、根管が細菌に感染した際に必要な治療となります。
その理由として

①歯は体の他の臓器と違い、自己修復ができないため病気が進行すると治療をしなければならない。
(※初期の段階では再石灰化という修復が可能)

②根管は1㎜以下という極小の歯の内部です。
細菌が入り込み感染すると、専門的な治療でなくては治すことができません。

③状態が悪くなると抜歯になる可能性が非常に高くなります。
抜歯になると、入れ歯・ブリッジ・インプラントなど治療がさらに大変になります。

根管治療は時間がかかり大変な治療ではあります。
しかしちゃんと治ると歯の寿命を延ばすことができます。
歯が治り、歯の悩みが無くなると快適に食事ができ生活が豊かになりますね。
歯はしっかりと治しましょう(^^)/

※学術的内容ではなく、一般の方のための内容であり、簡略化して説明編集してあります。

デンタルアトリエ自由が丘歯科
院長 小笠原慶一

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