銀歯の歯をセラミックで白く。虫歯治療も。30代女性

2024.01.24

世田谷・目黒区、自由が丘駅南口徒歩3分の歯医者
デンタルアトリエ自由が丘歯科の院長の小笠原です。

最近では、金属の高騰で医療費が高くなることや、金属アレルギーの懸念があるために、金属を使わない治療に変更するように国の方針が変わってきました。そのために、お口の中に銀歯が多い方が減ってはきています。しかし、まだ銀歯で治療することも多く、若い方でも銀歯がある方もいます。

今月のことですが、１０代の子がお母さんと一緒に来院され、「近所の歯医者へ行ったら、虫歯と言われ、何も説明のないまま銀歯の型取りまでされてしまったが、どうしたらいいか？」と相談にいらっしゃいました。結局、当院で銀歯を使わずに治療を終えました。
正直、その歯医者さんは国の治療方針の通りに治療をしただけで悪いことはしていません。(一応は、説明をして同意を得てから施術するべきではありますが・・・)
では、白いレジンで治療してあげた方が良かったのか？
虫歯の範囲が大きい場合、安易に保険のレジンで治療すると、レジンがすぐに劣化し数年後に再治療をしなくてはならない場合があります。その際にはさらに歯を削らなくてはいけないので、若い年齢の方に用いる場合は、将来的なことまで考えて治療しなくてはいけません。銀歯の方が材料の安定性と耐久年数が長いので、銀歯の方が良い場合もあります。(見た目は良くないですが・・・)
患者さんとしては銀歯がいい人なんておらず、白く治してもらいたいので、何でもかんでも白い保険材料で治療する歯医者もいます。一見、その時はいいかもしれませんが、数年後にトラブルが出てくることも多くあります。

国で決められている保険範囲内では材料に制限があるため、選択肢が限られて、その中でしか選べないのが実際です。

今回の治療例に話を戻しまして、古い銀歯をセラミックにしたい方です。
虫歯の治療も行い、銀歯をセラミックに交換しました。

上の歯

下の歯

銀歯がなくなり、お口がパッと白く明るくなりましたね(*^-^*)

小さい範囲の銀歯は、ダイレクトボンディングといいレジン材料を詰めて歯の形を修復してあります。
大きい範囲の銀歯はセラミックを被せる治療を行っています。範囲によってセラミックのインレー(部分的な詰め物)か、クラウン(被せ物)の選択となります。
虫歯も範囲が小さい場合はダイレクトボンディングで治療を行っています。

【治療費】 1,089,000円(税込)
　・セラミッククラウン×２
　・セラミックインレー×６
　・ダイレクトボンディング×６
　(＋別途型取り代がかかります)
　※この記事記載時の料金です。

【施術の副作用やリスク】
治療中または治療後に軽い出血や痛みを伴う場合があります。また治療により歯がしみることもあります。仮歯は強固ではないので取れる可能性や、稀に欠ける場合もあります。

最後に、
先日もですが、「他院でセラミック治療をしたがうまく治療されていない」という患者さんがいらっしゃいました。当院には他院で施術後、トラブルが起きて不信になり転院される患者さんが毎月来ます。
セラミック治療とは、「ただセラミックという材料を使っている」という治療です。素人がやろうがプロがやろうが「セラミック治療」です。そこに担当医の技術力は反映されていません。
歯の治療を行う場合は、安易に歯医者を決めない方がいいと思います。保険治療の合間で自費治療を行っている歯医者、担当医が対応してくれる時間が短い歯医者、安価な歯医者、広告宣伝に釣られて受診するとトラブルになりやすいです。
歯医者選びは大変です(-_-;)

治療の計画や費用については、最初に患者さんとしっかりとお話しをし、
無理のないように決めていきます。まずはお気軽に相談ください。

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