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デンタルアトリエ自由が丘歯科ブログ

2025.03.06

歯の治療で失敗されたらどこに相談すればいい?医療ミスはどうしたらいいですか?

世田谷・目黒区、自由が丘駅南口徒歩3分の歯医者
デンタルアトリエ自由が丘歯科の院長の小笠原です。

当院では虫歯治療を保険適応外で専門的に行っている歯科医院です。他院では治すことができなかった患者さんが来院されます。そして当院ではセカンドオピニオンを推奨し提供していますので、歯の治療で悩んでいる患者さんが全国から来院されます。
その中には他院で治療を失敗されて、治療のやり直しを希望される患者さんも多くいらっしゃいます。

自分が病院を受診される際には、誰でも治ると思って病院を受診されます。最初から治らないことは想定してはいません。そのために治療が上手くいかなかった場合は、どうしたら良いのか分からなく、とても不安になります。
今回はそのような方々が不安に思っていることを説明していこうと思います。

まず、どのような治療内容だったのか?確認は必要

まず大切なこととしては「どのような治療で失敗されたのか?」ということです。
歯の治療は、簡単な虫歯治療から、抜歯、入れ歯やインプラントなど治療内容が多岐に及びます。さらに保険で治療を受けたのか?自費で治療を受けたのか?という所が大きな問題になってきます。

なぜかというと、日本という国では一般的に3割の負担で医療が受けられる保険制度が決められている国です。
最近でも医療費の引き上げが検討され、医療費財源が不足している状況が続いています。そのため、保険範囲内で受けられる治療のは最低限の治療内容となっています。その最低限の治療内容を日本という国が決めているために、患者さんではなく、医療が国に守られているとも言えます。
ただ自費の治療は少し違います。より良い治療は費用が高額となります。そのために歯科ではセラミック材料や、インプラント治療などコストがかかる治療は、自費(自由診療)として自己負担100%で受けることとなっています。こちらは病院側が自由に治療を決められるため、責任は病院にあると言えるかもしれません。

ここからご理解いただくこととして、簡単な保険適応の治療内容で失敗された場合は、国の許容範囲として容認されているという事です。
残念な話ですが国が許容している以上、医療の相談窓口に相談したとしても、窓口担当者はクレーム対応のように話を聞いてくれて、それで終わりだと思います。特に何かしら行動が起きるわけでもありません。「病院を選び間違えた」として、諦めて他院へ転院するのが手っ取り早いとされています。

ただ、大きな被害を被った場合は話が別です。
「誤って別の歯を抜かれた」など、取り返しのつかない処置をされた場合は適切に対応しなければなりません。
また自費で治療を受けた場合。特にインプラント治療や、矯正治療、セラミック矯正など高額な治療費を支払ったが治療が上手くいかなかった場合は、きちんと病院に対応してもらう必要が出てきます。

本当に失敗なのか?

何をもって失敗なのか?という所も難しいところです。
「担当医は一生懸命に治療したのだけど、結局上手く治らなかった」という事も可能性としてはあります。
そのような事も踏まえて、客観的に判断するのが難しいのが歯の治療です。

患者さんの歯の状況はそれぞれ違いがあります。虫歯の大きさや、歯の状態、症状など。また噛み合わせや歯並びも同じ人はいません。人によっては難しい治療もあり、やってみたものの良くならなかった場合も多くあります。

大学病院でも治らない、治せないといったことは日常的に良くあります。「治療してみましたがうまく行きませんでした」とうい宣告を受けた患者さんは星の数ほどいると思います。
人が行っている以上、医療には100%は絶対にありません。これが世界的なルールとなっています。

誰もが分かる、「100%医師側が悪いよね」という状況でなければ、客観的に「失敗」と認められないかもしれません。

どこに相談したらいい?

医療で失敗されたらどこに相談すればいいのか?
という事ですが、ネットで「医療ミス 相談」などと検索すると、様々な相談場所が挙げられます。
※ご自身の判断でお願いします。実際に私が連絡したことはありません。

・住んでいる地域の医療相談窓口
医療安全支援センター
医療事故情報センター
消費生活センター
・弁護士など

ネット検索で表示されるのは、ダントツで「弁護士」のホームページが表示されると思います。
当たり前ですが弁護士は仕事を依頼されなければ報酬をもらえませんので、依頼されるように誘導をしてきます。しかし、弁護士に頼ったほうがいい場合は「大きな損害」を受けた場合です。
弁護士に依頼すると、相談料も含めて報酬費用もそれなりな料金になると思われます。被害として何万円単位、もしくは何十万円単位の請求額では、上手くいったとしても弁護士への報酬支払をした後に、お金が残らず、それに費やした時間を考えると「くたびれもうけ」に終わることも考えられます。
歯に関していうと、弁護士に相談した方が良い場合は、
「健康だった歯を抜かれた」など、確実な医療ミスが起こった場合。

「神経麻痺が残った」など、治らない障害が残った場合もありますが、この際は事前に治療説明がなかったことが前提です。今ではインフォームドコンセントといい、施術に際してほとんどの担当医が、治療を受けた際に起こりうる偶発症の説明をしてから施術を行うために、失敗も想定内とされることとなります。

患者さんがちゃんと説明を聞いていなかった(覚えていなかった)・・・という事も多くあります。
つまり、正直な所、歯の治療で弁護士に相談するということはあまりありません。

矯正治療に関しての訴訟は、別でお話しています☞矯正中だが治らない

あと一つ、弁護士に相談するとすると、
「担当医に直接示談するも、対応してもらえなかった」場合ではないでしょうか。弁護士を通して担当医に通達することで、一部治療費の返却などもあるかもしれません。が、そこから弁護士に費用を支払う必要がありますので、苦労の割にプラスにはならないと思った方がいいかもしれません。

また本当に失敗されたのか?治療に正当性はあったのか?
特に歯の治療は、治療してしまうと、もう治療の前の状態が分からなくなります。第三者として検査、判断してもらえるのは大学病院などの大きな医療機関に申し込む必要もあり、訴訟となるとやるべき問題が多くあります。事前の状態や、治療の内容、経過等をご自身で記録して資料をまとめる必要もあるかもしれません。
しかし、誰も治療前から医療ミスされると思って通院してはいません。一般の方が、術前から治療の詳細を記録を整理していることはないのではないでしょか。

ですので、現実味があるのは、
上記で少し説明した「担当医に直接示談する」というものです。

最初にやるべきこと

前の話から分かったと思いますが、まずやるべきことは「担当医との相談」です。
・現状、自分の歯がどうなっているのか?
・どうしたら良くなるのか?
・再度治療してもらえるのか?それで本当に治るのか?(※保証の話は次の項目で)
・他の先生に診てもらった方がいいのか?
・再治療をする際の治療費はどうしたらいいのか?(自費治療に限る)
・治せる先生を紹介してもらえるのか?自分で調べるのか?

などなど、その失敗の状況によって違いがあるのではっきりは言えませんが担当医を相談することが望ましいです。

この時に重要なのが、感情的になるとクレームと受け取られるかもしれないので、あくまで困っている患者側として相談をするという事です。直接担当医に言えないようでしたら、受付のスタッフに相談して、後日相談する時間を設けてもらうのが大切です。先生と話をするのが嫌なら、スタッフの人を仲介してもらうというのも一つの手です。
病院側としても、患者さんが一方的に他の病院に転院して、あることないこと騒がれるのも嫌な気持ちもします。

ちゃんと話をすることで、治療費の返金をしてもらえる可能性もあります。全額かは分かりませんが示談で済ますのが得策かと思います。
実際に、この相談をせずに転院してしまう方が多くいます
日本人ははっきりと物を言う気質ではないために「先生と話すの嫌だなぁ」と逃げてしまう場合が多いです。
次の病院でも治療に同じように費用、もしくは、再治療はさらに費用がかかります。治療費の回収はしておいた方がいいと思います。

中には自分の失敗を認めずに激怒する医者もいます。正直、このようなイカレタ医者は、医者を辞めた方がいいと思うのですが、国が免許を与えてしまったのでどうしようもありません。
例えば、車の運転が荒かったり、今でもあおり運転をするドライバーは多くいます。客観的に見ると怒りがこみ上げますが、国が免許を与えています。自動車免許の取り消しは、多くの交通違反を起こしたり、死亡事故を起こさない限り免許の取り消しはされません。事故が起こってからでは遅いですが、小さな事故も見過ごされているのが現在の世の中です。国はひとりひとりの国民を守ってはくれません。大きな過失や問題がない限り、行政は動きません。

被害額が大きかったり、明らかな失敗でも担当医が認めない場合に、前の項目でお話したように弁護士などに相談し、弁護士を通して話し合う必要が出てくるのだと思います。

保証で治してもらう

保険治療ではありませんが、自費の治療では治療の保証制度が設けられている病院がほとんどです。
保証とは、治療後に不備があった際に、費用がかからず治療をやり直してくれることです。病院によって自由に設定されているために病院に確かめる必要があります。丁寧にホームページなどに記載がある場合や、治療前に説明される場合。説明がない場合もありますので、分からない場合は是非、病院スタッフに確かめてください。

・保証される費用
・保証される期間
・保証される内容
これらは病院によって違いますので確認する必要があります。あくまで自費治療に限りです。保険の治療に保証する概念はありません。

ただ注意しなくてはいけないことがあります。
簡単に保証と言っていますが、「物」の保証とは違います。
例えば、物で、電化製品が1年以内に故障したら、保証で新品に取り換えてくれると思います。

医療はどうでしょうか?
「詰め物、被せ物が壊れた」・・・これは保証で治してもらえば良いかもしれません。

「施術が上手くいかなかった」・・・次は上手くいくのでしょうか?

確かに人が行う事なので、ちょっとしたミスはあるかもしれません。しかし、そもそもその担当医の技術力不足で上手く治らない結果となった場合、同じ担当医が行って上手くいくのでしょうか?

同じ病院内なら、もう少しベテランの先生に見てもらう事もいいかもしれません。しかし、ベテランの先生も、ベテランではない先生も、その病院の治療費は同じに設定されていることでしょう。

海外では担当医の腕によって治療費が違うことがよくあります。これは当たり前の事なのですが、国民保険制度で皆平等の日本では言われないと理解できないことです。

保証で上手くいくのか?を考える必要があるかもしれません。

治らなかった歯の治療はどうすればいい?

残念ながら歯の治療で失敗された場合、再度治療をやり直す必要があります。
一度治療された歯の、再治療は
①治療の難易度が上がる
②さらに削る必要がある

と、歯にとっては厳しい状況となってしまいます。

物理的に当然の話ですが歯は有限です。虫歯が進行した箇所や、削った箇所は再生することはありません。
歯は削れば削るほど、歯の中にある神経に近づいていきますし、歯の耐久性が低くなり、将来的に破折といって歯が割れるリスクが高くなります。歯根破折はほぼ抜歯になります。

どのような治療内容で治らなかったにもよりますが、治せない担当医は、何度やっても治せません。歯の治療は職人技じゃないですが、担当医の腕によって治療の完成度が左右されます。

しっかりと治してくれる先生をご自身で探す必要が出てきます。

《まとめ》

自分の身は自分で守る時代になっています。国は一切責任を取ってはくれません。

前の歯医者さんで失敗された患者さんの多くは、その歯医者へ行ったきっかけが「家に近かったから」「会社に近かったから」「友達がいいって言ってたから」と安易な気持ちで歯医者を選選んでしまっています。
ただ歯医者の腕が良い悪いなど、実際に治療を受けてみないと分かりませんし、受けたとしても上手く治っているのかも一般の方には分からないのが実際の所です。

近年、グーグルの口コミなどは悪い口コミが目立たないように、店舗側もしっかりと対応するようになってきました。
病院の評価を良くして、来客を多くしなけれは病院が潰れてれてしまいます。看板やネットの広告もかなり多くなり、「医療」というよりは「ビジネス」に近い感じを感じます。
つまり病院を経営している場合、集客が出来ていることが一番大切な事であり、治療の精度は二の次となっているのが正直なところです。

歯科医師は腕が大切なのですが、歯医者の免許は国家試験で紙の問題をクリアすれば免許がもらえます。その後の知識の向上や技術の鍛錬は自分次第になっており、先生によって大きく差が出る所です。

特に自費で費用をかけて治療をする際は、ちゃんと担当する先生を選んで施術してもらうことをお勧めします。

他のブログでも解説しています☟
・自費で歯の治療を受けたのに失敗された
・ジルコニアで治療するも、フロスが引っかかる
・今通っている歯医者に不安があるけど、どうしたらいい?歯医者選び
・近年、歯の治療トラブルが多くなってきています

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