セラミック治療と、ダイレクトボンディングの虫歯治療。

2021.08.25

世田谷目黒区、自由が丘駅南口徒歩3分の歯医者
デンタルアトリエ自由が丘歯科の院長の小笠原です。
今回はセラミックの虫歯治療と、ダイレクトボンディングの虫歯治療です。

検診で虫歯が見つかった患者さんです。
エックス線写真で虫歯の状態は確認済みです。
お口の中を見てみると、

右下の奥歯ですが、
虫歯があるのですが、どこかわかりますでしょうか？

さらに大きくみると

黒くなっている怪しい所がありますね。
どこかというと、

赤丸の箇所にむし歯があります。
ぱっと見ても分かりやすい所です。
青い丸の箇所は、黄色く見えますが、
以前治療をされたレジン(プラスチック樹脂)が入っています。
歯ぐきの際は、なにやら黒くなっていますね。

治療を進めていきます。
歯を削っていくと、

黒い虫歯が出てきました。
隣同士の、歯の間からできた虫歯です。
隣の歯は、

表面が黒くなっており、内部に虫歯が侵入しています。
こちらは虫歯が小さいので、虫歯の箇所を取り除き、ダイレクトボンディングによる治療を行います。直接レジンを詰めて1回で治療を終える予定です。

手前の歯の虫歯は取り除きました。
大きい虫歯の方を続けていきます。
以前治療したレジンを削り取ると、

内部に白いものが出てきました。
これはセメントと言って、材料が詰めてあります。
保険治療ではよく行う手法です。
その理由は、虫歯が大きい場合、
・内部神経を保護する役割と、
・材料の節約のため、
・「グラスアイオノマーセメント(ベースセメント)」の場合、抗菌作用を狙って。
削った箇所にセメントを敷いて、表面にレジンを詰めたり、銀歯を取り付けます。
保険治療では日常的に行う治療方法です。大学でも教わります。
ちなみに私は自由診療では行わない治療方法です(^^;
話をすると長くなるので割愛しますが、
材料の節約を考えずに、丁寧に治療が行えるので、セメント材料を使う必要がありません。

治療に戻り、、、
う蝕検知液を使い、虫歯の箇所を確認します。

内部で広がっています。
まだセメントが残っているのですが、セメント内部に侵入されています。
丁寧に虫歯を取っていきます。

隣接した虫歯と、横側からの虫歯が内部で広がっているために、
両方からしっかりと虫歯を除去します。
今回は、虫歯範囲が大きいのですが、神経までは達していなかったため、
神経を保存して治療をしています。良かったです(^-^)