銀歯の中の大きな虫歯。詰め物が外れたまま

2022.06.30

世田谷目黒区、自由が丘駅南口徒歩3分の歯医者
デンタルアトリエ自由が丘歯科の院長の小笠原です。

虫歯の治療です。
「以前銀歯が取れたままのところがある」という方です。
お口の中は、

詰め物が取れている歯は黒くなっており、奥の歯に銀歯も残っています。

銀歯が取れた歯(赤い矢印)と、
奥の銀歯の歯(青い矢印)があります。

エックス線写真で内部の虫歯を確認して、
虫歯の治療に入ります。

取れた黒い歯の虫歯を削っていきます。

手前の歯も間から虫歯になっていました。

銀歯が取れた歯は一見黒く虫歯が広がってそうでしたが、
歯の内部にそこまで虫歯の侵入はありませんでした。

手前の歯は小さい虫歯なので、さっと直しましょう。

虫歯の範囲が小さいので、レジンを用いて、
ダイレクトボンディングにて修復します。

どこが虫歯だったかわかりませんね(^-^)

銀歯が取れた歯も虫歯を取りきり、
セラミックインレー(部分的な詰め物)が入るように整えます。

奥の銀歯の歯に行きましょう。

銀歯を外してみると、

中は黒く汚れが入っています。
表面から汚れを削って取っていくと、

内部に茶色い虫歯の侵入があります。

う蝕検知液という虫歯を染色するお薬をつけてみると、

赤いところに虫歯が広がっています。

虫歯はすべて取りましょう。

削っては染色をしながら、虫歯を丁寧に取ってきます。

最終的に虫歯を取り終えた状態です。
中に茶色い箇所がありますが、
検知液で染色されないので、「着色」と判断します。
虫歯ではありませんので残します。
ここも削ってしまうと、内部の神経が出てきてしまいます。

にしても、大きな虫歯です。
神経までは到達しませんでしたがギリギリで、
歯医者さんによっては神経を取る処置をされる可能性がある程の進行です。

神経を保護するために、
レジンを用いて削った箇所をコーディングします。

形を整えて、型取りを行います。
歯の色を記録して、

セラミックインレーを後日、装着します。

手前の歯に装着します。

奥の虫歯が大きかった歯も装着します。

これで治療が終わりました(^-^)
虫歯がなくなり安心ですし、
歯の色も白くなり、治療したのかわからないくらいに綺麗に仕上がりました(^^)/

銀歯が外れてしまうことはよくあります。
原因は
①接着剤(セメント)の経年劣化
②内部の虫歯の侵入
③銀歯の維持力が少ない
などの場合に、取れることがあります。

今回、手前の歯は銀歯が外れたが、虫歯は少なく、
奥の歯は銀歯が付いたままだが、虫歯が大きい、
と言えますね。

と考えると・・・
外れてくれた方が良いかもしれませんね。

虫歯になって外れてくれて早期に場合は、早めに対処できます。

一番厄介なのが、銀歯が外れず、内部でジワジワ進行している場合です。
ご自身では分からずに、痛みなどの症状が出た時には神経が感染してしまっている場合が多くあります。
エックス線検査などで定期検診することをお勧めします。

当院では歯により良い治療を提供しています。
そのため当院での虫歯治療は保険適応外です。

【治療費】
・セラミックインレー
費用：1本 110,000円
(別途型取り代がかかります)

【施術の副作用やリスク】
治療中または治療後に出血や痛みや腫れを伴う場合があります。

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