銀歯の中の虫歯。銀歯を白くセラミックへ。

2023.10.31

世田谷・目黒区、自由が丘駅南口徒歩3分の歯医者
デンタルアトリエ自由が丘歯科の院長の小笠原です。

今回も銀歯をセラミックに変え、審美的に治療するケースです。
患者さんは銀歯の交換を希望です。
お口の中を見てみると、下の歯ですが奥歯に大きい銀歯が2本入っています。
やはり銀歯は目立ちますね(*_*)

前に治療した銀歯で、ずっと気になっていたようです。
今回はこちらの銀歯を綺麗に仕上げていきましょう(^^)/

よく見てみると、

銀歯が浮き上がって段差になり、隙間になっている所もあります。
経年的にズレてきたか、付けた当初からズレた銀歯が入っていたか分かりませんが、
歯と合っていない詰め物は虫歯が入り込む原因となります。

まずは銀歯を外してみましょう。
通常通り、麻酔を行い痛みが出ないように治療していきます。

銀歯を削り取り外してみると、

このような状態です。
表面が黒く変色していますが、銀歯をつけていた接着剤が変色しているので、まずは表面の汚れを削って取っていきます。

黒い変色汚れがなくなり、歯の内部が綺麗に見えています。
歯の内部は黄色い象牙質という組織です。
他にも茶色い箇所が見受けられます。

う蝕検知液という虫歯を染色するお薬を塗って、虫歯が残っていないか確認していきます。

赤く色が染まっている所がありますね。
虫歯になっている所です。

銀歯の隙間から虫歯が入り込んできたのか、
以前治療した時から虫歯が残っていたのか、
詳しい原因は正直分かりません。

以前治療した時の状態は(前回の担当医でないと)分かりませんし、
定期健診で経過を見ていたわけでもありません。
また銀歯は透ける材料出ないために、表面から銀歯の下の状態は絶対に分かりません。

とりあえずやることは、
今回しっかりと虫歯を取りきり、綺麗に詰め物をして閉鎖するということです。

う蝕検知液を使いながら、虫歯が残らないようにすべて取り除きます。

虫歯をすべて取り除いた状態です。
以前より大きい銀歯が入っていた歯です。さらに虫歯で削っていますので、残っている歯の残量は少なくなってしまいます。

今回は神経までは到達していませんので、神経は治療せずに済んでいます。
しかし、神経に近づいている所はレジンというプラスティック樹脂でコーティングします。

神経を保護しながら、歯の形を整えていきます。

通常歯の残量がこのように少なくなった場合は、全体的に被せ物をする「クラウン」をセットしたほうがいいです。後に残っている歯がダメになるリスクが少なくなり、やり直しの可能性が低くなります。
今回の患者さんの希望は、なるべく自身の歯を残すことを希望されたため、リスクを説明したうえで、今回は「インレー」という部分的な詰め物で歯の形を修復しました。

歯の色見本を使いその方の歯の色を記録して、その方に合った歯を歯科技工士にセラミックの歯を製作します。

後日出来上がったセラミックインレーをセットします。

セラミックがセットされた状態です。

綺麗に歯にセットされています。

天然の歯と同じような仕上がりで、どこを治療したか分かりませんね(^^)
歯の中の虫歯も無くなり、綺麗にセラミックの歯が入っています。
患者さんも満足され治療が終わりました。

以前の銀歯の状態とは全然違いますね(*_*)

その後も特に気になることもなく、食事も気にならず生活されているとのことです(^^♪
定期健診も行い、
治療してから１年後の状態です。

全く変化がなく綺麗に状態が安定していますね(^^)/
セラミックは経年的な劣化は少なく変色もしませんので、良い状態で機能していれば、安定して使用できる材料です。
今後も定期的にケアしながら長持ちするようにチェックしていきましょうね(^^)
しっかりと治療して良かったですね！治療もお疲れさまでした。