ドクターブログ

院長の小笠原です。

今回の記事では「歯医者の選び方」をお伝えしようと思います。
どこの歯医者へ行ったらいいか分からないという患者さんが日本には多くいます。歯医者の数はコンビニよりも多いとよく言われ、都内では1つのビルに歯科医院が1件は入っているのもよく目にします。

では、どのような基準で歯医者を選べばいいのでしょうか?
今回は実際に歯医者選びに失敗された患者さん体験を元にお伝えしていますので、かなり信憑性のある記事となっていると思います。

まず初めに当院についてお話しておきます。
当院は歯の治療を自費専門で行う歯医者です。
なぜ保険治療を行なわないかというと、当院にお越しいただく患者さんの多くが
・「保険では治せないと言われた」
・「自費で治療してもらったのに失敗された」
・「今通っている歯医者が不安なのでセカンドオピニオンを受けたい」
・「自費で審美的に歯を治したい」など
という患者さんがほとんどで、前の歯医者から転院してきた患者さんが多くいらっしゃいます。それは近隣の方ではなく日本全国から来院されます。日本だけでなく海外からも多くいらっしゃいます。

このような専門的な歯医者で、日々トラブルがあった患者さんを診て、これまでの治療や対応の話を聞いていると、多くの方が同じような歯医者で失敗されていたり、前の歯医者はどんな感じであったか、という傾向が分かってきます。

早速、注意した方がいい歯医者の選び方をいくつかお伝えします。今後の参考にしていただきたいと思います。

①グーグルの口コミが多すぎる and 低評価すぎる

現在、どんな飲食店やお店へ行くのも基準となっているGoogleの口コミ評価です。病院も口コミ評価され点数がつけられてしまっている状態です。現代の社会ではこれが当たり前となってしまっています。

まず低評価すぎる病院は行かない方がいいと思われます。低評価の口コミが多いという事はそれだけ不満がある患者さんが多いという事です。

では、評価が高ければいいのでしょうか?

これを見ているあなたは日常的に口コミを投稿する人でしょうか?
当たり前のことですが、病院へ行って余程の感動が無ければ「口コミを書いてあげよう!」という気持ちにならないのが普通の人です。余程の感動があったとしても、わざわざ自分の時間を割いて記録データとして残る口コミを書きますか?
気持ちが分かると思いますが、ネガティブな感想は原動力になります。
ふつうは何かしらの対価をもらわなければ書こうと思いません。
「口コミを書いてくれたら〇〇サービスします」ということが一般的に行われています。口コミ投稿に特典をつけることは本来は禁止されています。

しかし、現在はどの業種も「口コミ評価が高くないとダメ」といって運営、マーケティングを行います。オープンしたての店舗でもクチコミの数が何十件もあるというのは今では当たり前のように戦略化されています。
また不満に思った人の「星1つ」の評価を削除するのが難しい場合、高評価を増やして低評価を薄めるという手法がとられています。1つの歯医者ぐらいで100件以上口コミがある場合は何かしらの戦略がとられているでしょう。
はたして、多くの口コミがあれば安心なのでしょうか?
実際に治療を失敗された患者さんに聞いてみると「口コミ評価が良くて行って見たけれどダメでした。中にあった評価の低い口コミの人が正しかったです」と。
低評価の内容を確認したほうがいいかもしれません。

②広告・スポンサー広告をだしている

Googleにお金を支払うと、検索で上部に表示されるようになっています。よく見ると「スポンサー」と表記があります。これはお金さえ払えば表示される仕組みで、別にその歯医者がいいという事ではありません。
広告は他にも道路や街、駅であったりとお金を支払うことで看板を出すことが出来ます。「大きい看板ドーン」「院長の写真がドーン」こういう所は胡散臭いのですが、実際には広告のお陰で受診される患者さんが多いです(笑)

内情を知っている同業者は良く分かっているのですが、自分たちは広告を出している所には行きません。なぜなら、広告を出さないと新しい患者の集客が出来ないからお金を払って集客するということです。患者が多いことと治療技術と直結はしません
多くの集客をすることは一般企業ではそれは必要ですが、いち病院では見れる数は有限です。慌ただしい病院では患者一人にかけられる時間も決まってきます。

逆に広告を出さない病院は、院長がそのようなマーケティングにうとくて細々とやっているか、今見ている患者さんの診療で手一杯の先生たちです。わざわざ広告を出して患者さんを呼び込まなくても毎日忙しく診療をしています。そのクリニックを信頼している特定の患者さんが定期的に来院しています。
逆に広告で来た表面上の患者さんが増えると余計に忙しくなり、今来てくださっている患者さんに迷惑になる場合があるからです。
良く考えると分かることですが、広告に釣られてはいけません。

③勤務している先生が何人もいる

前の歯医者で治療を失敗された患者さんに必ず聞く質問があります。それは、
「担当した先生は1人ですか?」
「若い先生ですが?それとも年配の先生ですか?」

まず担当した先生が1人かを聞くことで、前の歯科医院の規模がわかります。
何人も先生がいる場合は、勤務している歯医者が何人もいる医療法人です。
代診(だいしん)といって代わりに診察してくれる先生が、院長の他にいるということです。
美容室で経験があるかもしれませんが、初めて行く美容室では担当が割り振られます。その時間帯で空いていた人が担当します。当たり前ですが、それぞれの担当医は腕が違います。
一番悪いパターンでですが、担当医が(時々)変わる場合は早めに転院したほうがいいかもしれません。責任をもって歯を治してもらっていない場合、失敗されることが多いです。

では年配の先生なら安心か?
これもはっきりと「Yes」とは言えません。
よく転院してきた患者さんは「前の先生がおじいちゃんで・・・」というお話をよく聞きます。
技術職なので、年齢と共に腕は上がっていく傾向にあります。しかしその先生が現在も勉強会に積極的に参加して技術を修練し、最新の医療を勉強し続けていない限りは、年齢と共にいろんな所が衰えていると思った方がいいかもしれません。医療は常に進歩しています。10年前に当たり前であった治療が今は違うという事はいくらでもあります。

④スタッフがころころ変わる

歯医者あるあるなのですが、働いているスタッフが良く変わります。
なかには「数年後に行くと、いたメンバーが全員が変わっている」という事も良くあります。

社員が辞めてしまうという事は一般的に良くあります。退職代行ということも近年よく耳にします。
確かに辞める理由はそれぞれあると思います。また良いのか悪いのかは分かりませんが、最近の若い人はすぐに辞めてしまうということも言われてはいます。

しかし医療現場において、スタッフがころころ変わることは患者さんにとって良いことではありません。担当医だけが患者さんのことを覚えて入れば言い訳ではなく、チームとして医療を行っていますので、治療をメインでするドクターを支えて、患者さんのフォローもするスタッフは絶対に必要です。それにより患者さんも安心して通うことが出来ます。

スタッフが辞めてしまう原因は色々あるかと思います。昔と違い現在の日本の保険医療は崩壊していますので、なかなか給与が上がらないのかもしれません。しかし狭い職場で辞めてしまう理由の大部分は人間関係です。患者さんの前だけいい顔するのではなく、元々人望が厚い院長先生には人が残ることでしょう。

⑤インプラントの勉強ばかりしている担当医

患者さんの求めている治療が何かによります。あなたの治療の希望はインプラント治療でしょうか?
特に、通常の虫歯治療を希望している患者さんは注意した方が良いかと思います。歯医者といっても皆同じではありません。治療の得意不得意があって当然です。

前医の治療で失敗された患者さんでよく見かけるのが、詰め物の不適合(ふてきごう)といって、歯と詰め物にズレや段差があるといった症状です。詰め物をしたが「フロスが引っかかる」「物がはさまる」といった具合で、歯とサイズの合っていない詰め物が入れられている事です。また、根管治療をしているが良くならないので、抜歯をしてインプラントを勧められたという事です。

失敗された患者さんに前の担当医の情報をお聞きして調べてみると、担当の先生はインプラントが得意なようで、インプラントの勉強会の経歴が目立ちますし、インプラントで海外まで勉強に行っているすばらしい経歴をお持ちの先生です。

私が歯医者として今までに様々な歯医者にお会いして見てきた個人的な感想としてですが、インプラントが得意な先生は細かな作業が苦手です。細かな歯を作る処置が得意ではないように思います。(※あくまで個人的な意見です)
昔から歯科では、外科の先生は補綴修復処置は得意でないと言われます。インプラント治療は外科です。

インプラントは歯が無くなった顎にインプラントを植える処置で、手術です。虫歯治療や根管治療はミクロ単位で治療をする細かな治療です。見える視野はマクロ(大きい)とミクロ(小さい)です。
またインプラントは歯を抜かない限り行えない治療です。よく考えると分かることですが、歯を残すことに命を捧げている先生はインプラントの勉強は二の次となりますし、インプラントになってしまったら、患者さんの歯を残せなかった自分の負けとなります。
歯を残す治療である根管治療の専門の先生はインプラントをしません。根管治療が得意で、インプラントが好きで得意な先生にお会いしたことがありません。逆で、インプラントが得意な先生は根管治療が下手で、嫌いです。
自分の目的の治療がインプラント治療の際は是非行ってください。

一般の方だと分からないかもしれませんが、歯医者のホームページで担当医の経歴は一応調べた方がいいかと思います。経歴にインプラントの勉強などが多い先生は、インプラントが好きです。

⑥先生が説明してくれない

歯科で注意した方がいいことの一つに、担当医と話が出来ないという事です。
歯科という分野は、歯を治療すればするほど収入が高くなります。まとめて簡潔に言うと、歯を削らなければお金になりません。これは削ることに報酬を与えた日本の医療制度がもたらしたものとも言えます。そのために担当医はどんどん患者さんを治療してお金を稼ごうとします。
そのような体制から、患者さんへの説明は女性スタッフに任せるという運営方針を日本のほとんどの歯科医院で行われています。つまり担当医が説明にいくら時間をかけても、説明に報酬が出ません。医療として説明義務は当たり前のことなのですが、出来る限りそこを省くことが経営となってしまっています。
丁寧に説明をして5人患者さんを診た先生より、患者さんを15人治療した先生の方がお金がもらえるという事です。よく考えれば当たり前のことなのですが。

説明する女性スタッフに任せて、治療だけに担当医が来る。治療をしたら担当医は次の患者さんの所へ行く。このような場合、何かあった時に担当医が時間を作って相談してくれるでしょうか?

医療は、医師と患者の信頼関係で行われるといっても過言ではありません。担当医とお話が出来ない場合、そこに信頼関係は築けているのでしょうか?

歯医者を転院する多くの患者さんは、担当医がしっかりと話をしてくれないという不安、不満を抱えている場合が多いです。

《番外編》友達の紹介は歯医者選びの基準になるか?

インターネットが無かった時代、友達の紹介で行くところを決めるということがすごく多かったと思います。今でも歯医者を友達の紹介で行ったという患者さんも多いのですが、少し気を付けることがあります。
それは「自分は何の治療を希望しているか?」という事です。

当院に過去にいらした患者さんですが「友達の紹介で行ったけど、治療を失敗されてしまった」という方を数名拝見しています。その方々が決まって言うことは「お友達は良かったのかもしれないけれど、私には合いませんでした・・・」という後悔の念です。私はその先の関係まではお聞きしませんが、友達の関係に亀裂が走る可能性が高いです。

特に「歯科」は歯を削る外科処置ですので、治療を受けてしまうと後戻りが許されません。「美容外科」も同じかもしれませんが、美容外科は外見から綺麗に治っているのかが分かります。歯科では治療した口の中を見せてもらうことが無いので、何が上手く治っているのかは歯科医師でしか分かりません。
自費治療を選択される際は特に注意が必要となります。

・自分が何の治療で悩んでいて、どのような歯医者を選んでいるのか?
・お友達は何の治療でその歯医者を受診をして、どのような結果に終わったのか?

こちらをしっかりと確認したほうがよろしいかと思います。
「雰囲気が良かった」はあまり理由にはなりません。今やどの病院も雰囲気が良い作りをしています。

《まとめ》

では、いい歯医者はどこにあるのでしょうか?
正直ところ、人によって価値が違うのではっきりと断言できません。また何の治療を目的で行くのかによっても違います。
一般の方は簡単に考えているのですが、歯は有限で、一度削ると元には戻りません
そして担当医によって削る基準が違いますし、根本的な腕が違います。

特に自費の治療を受ける際にはよく考える必要があります。
自費で失敗された場合、費用負担も大きくなりますし、精神的な負担も大きくなります。


昔の患者さんはこのように考える方が多かったように思います。
「主治医の〇〇先生に診てもらって、それでもダメならならしょうがないよね」と。
自分の主治医の先生にお願いして、それでも治らなかったら諦めようという信頼関係の絆がしっかりと構築されています。

近年、医療もシステム化されており、どこへ行っても同じように機械的に受けることが多くなったように思います。ひと昔の医療は、お医者さんが一人一人の患者さんを思いやる気持ちが強かったように思います。今が違うという訳ではありません。今もそのような志で医療をしている先生は多くいらっしゃいます。
しかし時代の流れでしょうか。医者側がまじめに医療をしていても報われない、収入が得られないことが多い現代になってきています。最近話題になっている「直美(ちょくび)」もそうですが、働く目的として高収入や働きやすさが志望動機となってしまっています。

インターネットの情報に踊らされずに、正しい知識で自分の健康は自分で守っていかなくてはいけない世の中になってきました。
セカンドオピニオンも有効ですので、是非活用してみてはいかがでしょうか?
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