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デンタルアトリエ自由が丘歯科ブログ

2023.12.18

歯医者へ行くたびに虫歯が見つかる(解決法‼) どこよりも分かる虫歯の解説①【虫歯になりやすい人編】

世田谷・目黒区、自由が丘駅南口徒歩3分の歯医者
デンタルアトリエ自由が丘歯科の院長の小笠原です。

当院では虫歯を保険適応外の治療で専門的に行っている歯医者です。そのために、虫歯で悩む患者さんが全国から来院いただいています。
そのような虫歯で悩んでいる方々とお話をしていると、皆さんが同じような悩みで悩んでいます。
それは「歯医者へ行くたびに虫歯が見つかる」ということです。

「歯医者へ行くと毎回虫歯が見つかるので、歯医者へ行きたくない」
「歯医者へ行くたびに虫歯治療になる」
「虫歯が見つかるかドキドキしながら歯医者へ行く」

など、歯医者へ行くことをためらってしまうということも多くあります。

当院へ来院された多くの患者さんから「デンタルアトリエさんに来てから虫歯を言われなくなった」「人生で虫歯になってない期間が一番長いです」「今が人生で一番いいお口の中の状態だと思います」と感謝の言葉をいただきます。

そもそも虫歯は予防ができる病気です。

勘違いしている人が多くいるのですが、歯が弱いから虫歯になるわけではありませんし、遺伝体質だから虫歯になるわけではありません。親に虫歯が多くても、虫歯予防をすれば子供は虫歯になりません。
「虫歯になりやすい家系なんです」と言う方がいるのですが、それは全くのデタラメ知識です。この記事を読んでいただき正しい知識を得てください。

私自身、歯科大学に入り歯科医学を勉強し、歯科医師免許を取ってから虫歯になったことがありません。
正直に話すと小さいころに削られてしまった歯が1,2本ありますが、神経を抜く根管治療はされたことがなく、今でも全て自分の歯で生活しています。
ちゃんと予防対策をしていれば虫歯になることはありません。

今回の記事では、虫歯をちゃんと理解してしっかりと予防できるように内容をまとめています。最後まで読んでいただき、虫歯にならない人生を歩んでいただければ幸いです。

虫歯になる人ならない人?

そもそも虫歯の原因はなんでしょうか?

虫歯になっている多くの人が「歯磨きをしているのに虫歯になるんです」と言います。歯磨きしないと虫歯になるのでしょうか?
これは全くの勘違いです。日本では昔から「歯磨きしないと虫歯になるよ!」と言われてきた文化がありますので、それが染みついていると思われます。

では訂正してみましょう。
→ちゃんと予防対策ができていれば「歯磨きしなくても虫歯になりません」
ということになります。

・・・理解できましたか?
虫歯には原因があり、その原因は「歯磨き」ではありません。ですので、歯磨きしなくても虫歯にならない人は虫歯になりません

※ここで間違ってはいけないのは、歯ブラシしないと歯周病にはなりますし、口臭の原因になります。虫歯に関しても歯ブラシはしておいた方が虫歯リスクは軽減しますので、歯ブラシはとても大切です💡歯磨きしないととても気持ちが悪いのでしましょうね!

まずは虫歯と歯磨きに関しての間違いを訂正しました。
では原因は何でしょうか?

虫歯の原因、それは「食生活」です。

あなたの食生活習慣が影響して、虫歯が現在もどんどん進行しています。このことが理解できれば新しく虫歯にならなくなりますので重要です。

また虫歯の直接の原因は「糖」と言い換えることもできます。
「砂糖=虫歯の原因」は多くの方がある程度認識していると思いますが、砂糖だけが虫歯の原因という訳ではありません。「糖」と総称しているのがキモになるのですが、砂糖である糖類であったり、糖質であったり、私たちの主食である炭水化物もこれに含まれます。つまり口に入るほとんどのものが虫歯の原因になると言えます。(糖についての詳しい説明は割愛します)

・虫歯は始まりがとても重要‼

ここで虫歯の進行についての説明に入ります。
まずお口の中には虫歯菌がいます、一般的にミュータンス菌なんて呼ばれる細菌です。誰のお口の中にもいる細菌で唾液や歯の表面に汚れとともに存在しています。
この虫歯菌は「糖」を餌にして活動をする細菌なので、お口の中に食べ物が入ってくると一生懸命に働きだし「酸」を出します。

この「酸」は硬い歯も溶かしてしまいます。目に見えない細菌の話なので、歯が溶けたとしてもミクロのレベルで歯の表面が溶けだしてきます。しかしこの歯が溶けることで虫歯が進行してくるというのは確かなことなのです。

ここで1つポイントがあります。「糖」を餌にして働く虫歯菌なので、もし「糖」がお口に入ってこなければ「働けない」、つまり「酸が出せない」ということです。
これは重要で、虫歯になったとしても虫歯菌に餌を与えなければ虫歯は進行しないということになります。虫歯は常に進行していると勘違いしている人が多くいますが、実際には虫歯には進行しない、進行停止している虫歯もあるということです。

この酸により歯の表面が溶けだすことを「脱灰」と言います。

つまり歯が溶けだして、歯がマイナス「ー」になってしまっている状態です。

しかし私たちの体もちゃんとしており、このままだと歯が溶けてなくなってしまうので対策が講じられます。
それは「唾液」による中和です。

唾液が出ることで、口の中の酸性状態が中和され、食べ物が入る前の状態に戻ってきます。
または歯みがきをすることで、お口の中を中和させてあげることも良いことです。

そして唾液の中に含まれるカルシウムやリンのミネラル成分が歯の表面について、溶けた歯の表面を再生させます。これを「再石灰化」と呼びます。

そうです。歯って再生するんですよ!
つまり再石灰化により、歯がプラス「+」になっている状態です。

虫歯とは簡単な足し算と引き算で、マイナスが多ければ多いほど虫歯がどんどん進行するという訳ですね。再石灰化が追い付かず、マイナスである脱灰の時間が長くなると虫歯が始まっていくということです。

これは今後、新しい虫歯が出来るのを防ぐ上で大切なこととなります。すべての虫歯の始まりはここになります。過度に脱灰が起こり歯に穴があいてしまうともとには戻れません。

出典:世界的日本歯科メーカーである株式会社ジーシーの説明ツールを使用しています。≫歯とお口の健康情報


日々、飲食をすると私たちのお口の中でこの脱灰「-」と再石灰化「+」のサイクルが起こります。では、なぜ虫歯になる人とならない人に差があるのでしょうか?

次の説明に移りましょう!

・虫歯になる人の食生活習慣

虫歯は歯が溶けている時間が長いと進行するということが分かりました。では、虫歯にならない人はどのような生活なのでしょうか?

このグラフは虫歯になりにくい人の食事の時間表です。
食事をするとお口の中のpHが下がり歯が溶けます。その後唾液の効果でpHが上がり歯が再生します。
赤い矢印の時間で歯が溶けて、青い矢印の時間で歯が再生するということです。

簡単に説明すると
①朝起きて朝ご飯を食べる
 →歯が溶ける
 その後、唾液で中和される
 →歯が元に戻る

③お昼ご飯を食べる(ちゃんとケーキも食べています)
 →歯が溶ける
 唾液で中和される
 →歯が元に戻る

③夜に夕食を食べる
 →歯が溶ける
 唾液で中和される
 →歯が元に戻る

基本的に溶けた分より歯が再生して元に戻る時間が長いのが分かるでしょうか?プラス「+」の時間が長いので、歯が減ることがありません。


次に、虫歯になりやすい人の食事を見てみましょう。

①朝起きてご飯を食べる
 →歯が溶ける
 その後、唾液で中和される
 →歯が元に戻る

②午前におやつを食べる(ドーナッツ)
 →歯が溶ける
 唾液で中和されると思いきや

③お昼ご飯を食べる
 →歯が溶ける
 唾液で中和されるが戻には戻りきれず

④夜に夕飯を食べる
 →歯が溶ける

⑤夕飯の後でまた食べる(フルーツ)
 →歯が溶ける

もうお分かりでしょうか?

口に食べ物が入る時間が多いほど、歯の溶けている時間が長くなります。これは「食べ物」だけでなく「飲み物」も含まれます。

現代では自動販売機などで飲み物が手軽に買えますし、またはデスクワークなどで常に飲み物が机の上にある状況が多くあります。飲み物1本、もしくは1杯すぐに飲み切らずに、ちびちびと飲みながら仕事をしている人は、絶えず虫歯菌に餌やりをしているのと同じと思っていいでしょう。
※虫歯にならない飲み物は、「水」「お茶」「ブラックコーヒー」くらいです。コンビニなどでで売っているお茶などは微量ながら炭水化物が含まれている可能性がありまあすので注意が必要です。次の項目で説明があります!

また一口サイズのチョコやグミなのどの、持ち運びしやすいお菓子がよく売られており、口さみしくなってついつい食べてしまう場合も同じです。
※食品メーカーは商品を売るのが仕事です。私たちの健康については考えておらず自己責任となりますので注意が必要です。諸外国では糖類に対して摂取基準が決められていますが、日本では基準がありません。

ここまでをまとめると、時間を決めずにダラダラと食べ物をお口に入れることで虫歯になり、虫歯が進行するということが分かったでしょうか?
さらに付け加えて、どんな飲食物が虫歯になりやすいかも見てみましょう。

・虫歯になりやすい食べ物・飲み物

さっそく図を見てみましょう。

虫歯になりやすい食べ物や飲み物です。
分かりやすいと思いますが、砂糖が含まれている量と、その食べ物がどのくらい口の中に残りやすいかが虫歯の進行には重要となります。歯の脱灰と再石灰化の説明では、唾液の中和が大切なことと説明しました。唾液の中和により歯が元に戻るのですが、お口の中にずっとクッキーのカスや、グミの砂糖が歯にへばりつき残っていると、再石灰化が起こるのにとても時間がかかります。その中和されていない状態で、次の食べ物が口の中に入ってくると、歯は永遠と溶け続けていきます。


余談ではないですが、私個人の経験上のお話をします。
ある食べ物が好きで常にカバンなどにも常備している方はとても虫歯になりやすい傾向にあります。

それは・・・「グミ」です。
グミが好きな人の多くは虫歯の経験があると思います。グミが好きという方で、虫歯になったことが無いという人に会ったことがありません。
グミはとても虫歯になりやすい食べ物です。なぜかというと、そもそもグミ自体のpHが低いので、歯が溶ける環境を作り出します。さらに砂糖の塊であり、歯にくっつく性質があるので口の中に残りやすく、継続的に食べるものなので、三拍子、いや、四拍子そろった虫歯になりやすい食べ物と言えます。

前の所でも少しお話ししましたが、企業が作り出す飲食の商品は、会社の利益追求が目的のために消費者に継続的に購入してもらえるように開発されます。つまり消費者の欲求を満たすようにハマってもらえるよう商品が出来ればよいのです。
「糖類ゼロ」や「糖質オフ」「ノンシュガー」などの表記も近年みるようになりましたが、100mlあたり0.5g未満であれば表記しなくてよいと飲料製品の表示が決まっており、実は微量に糖分が含まれている場合や、別の代用物で味をつけている場合も多くあります。自分の身は自分で守らなければいけないですね。

ではどうしたらよいのでしょうか?

・新しく虫歯にならない予防対策

「じゃあ、お菓子食べなければいいの?」とそういうことではありません。生活の質を豊かにするうえで好きなものを食べることは大切なことです。ですのでここまでを理解しながら、虫歯にならない方法をまとめてみましょう。

その①食生活習慣を見直す
・自分が1日のうちにどのくらいの頻度で食事または飲み物を飲んでいるかを確認しましょう。

その②3~4時間、お口の中に食べ物が入らない時間を作りましょう。≪重要≫
・唾液がお口の中で充満している時間が再石灰化で歯が元に戻る時間です。お口の中に食べ物が入らない時間が長くあればあるほど新しく虫歯になりません。

その③間食の時間を決める
・ダラダラと飲み食いするのをやめましょう。甘いものはデザートとして食事の最後に食べるようにします。

その④間食をしたら対応する
・どうしても飲食する場合は、歯ブラシをしたり、ガムを噛んで唾液の分泌を促してお口の中を中和させます。(ガムは100%キシリトールガムやリカルデントガムが効果的です)

この4つのことを守っていると新しい虫歯が出来ることはほとんど無いといっても過言ではありません。ご自身の食生活習慣に照らし合わせて改善していきましょう。

・どうしても防ぎきれない虫歯も

予防対策をしていても、どうしても虫歯になってしまう方もいらっしゃいます。それは唾液の量が極端に少ない人です。口腔乾燥症(ドライマウス)と呼ばれ唾液の分泌量が少なくなってしまう人がいます。ドライマウスになってしまう原因としては、病気であったり、お薬の副作用であったり、体質や加齢によっても起こります。
唾液の力はこれまでにお伝えした通りで

歯の再石灰化だけでなく、殺菌効果まで重要な役割をしています。その唾液が無くお口の中が乾燥状態であるということは、虫歯が一方的に進んでいくということです。
ドライマスの場合は、専門の病院でみてもらうことをおすすめします。

《まとめ》

ここまで読んでいただいてどうでしょうか?今までの食生活を振り返ってみると何かしら思い当たる節があり、今後新しく虫歯にならないように習慣を見直すきっかけになればよいと思っています。

その中でも唾液はとても大切な役割をしています。唾液による再石灰化のおかげで人の体はもともと虫歯にならないようにできています。しかしその再石灰化のリズムを崩して虫歯を進行させているのはあくまでも自分自身ということを忘れてはいけません。

これは大人に限ったことではなく子どもに対しても同じです。もしご自身が親の立場であったり、今後親になるようでしたら未来永劫、家庭における習慣として忘れてはいけない事となります。

今回の【虫歯になりやすい人編】はここまでにしたいと思います。
次の【虫歯にならない歯のケア編】では、さらに虫歯に対抗するお口の手入れについてお話したいと思います。


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